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内なる矛盾
日本各地から雪の便りが届く中、ここ蒜山でも、いつも通りの雪景色となっています。
もうすぐ旧正月です。今週の寒気をピークにして、徐々に春に向かっていくことでしょう。
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日頃から蒜山耕藝を応援してくだっている皆様にご報告があります。
今年度、私たちは一部の圃場で慣行栽培を行います。
慣行栽培、つまり、肥料も農薬も使用します。私は千葉時代も含めて初めての経験です。様々な事情で、地元で農業を続ける上でどうしても、一部の田んぼでやらなければなりません。そこで実ったお米は蒜山耕藝として皆さんにお売りするものではありません。農協を通じて政府の備蓄米になります。

慣行栽培を行う田以外の圃場は全て自然栽培を続けますし、自然栽培でつくるお米も今年の倍以上の計画です。

備蓄米は、国の倉庫で保管され、凶作や天災の際など米不足になった時、国民の食を守るため放出されます。何事もなく保管期間が過ぎると競売にかけられて外食産業や、おせんべいや、お味噌などの加工業者等が落札し、一般に流通します。

誤解されるといけないのですが、政府や自治体が栽培方法や販売先を制限したり、指定することはありません。だれがどんな栽培をやっても、どこに売っても自由です。でも、現実の世の中は法律だけで動いている訳ではありません。法律以外のさまざまな縛り、制約があります。

山奥で自分しかいない状況でやる農だったら理想を貫いてやりたいことを存分にやることができるでしょう。しかし私たちは現実社会とあらゆる関係を持ちながら、しかも地主の皆さんから田んぼを借りて農業をやっています。特にお米の栽培は、水をどう確保するかがとても重要です。川や沢の水源から水路を引いてくるわけですが、水路のメンテナンス、草刈り、泥さらいなどは地域の共同作業です。隣の田んぼが耕作放棄されてしまうと、畔が崩れて、自分の田んぼに泥や水が流れ込んできてしまいます。農業は、ビジネス、産業の一つではありますが、景観や栽培環境を守るため、地域共同体での作業が必須なのです。自分の田んぼだけをきちんと管理していればいいというものではないのです。

私たちは、世の中を自分たちが信じる「豊かな社会」に変えていけたらと思っています。でも、その道はまっすぐ進める道ではありません。右往左往しながら、それでも、少しずつでも前進していくしかありません。

自分たちの価値観を認めてもらうには、まず、自分たちが地域のルールや、様々な価値観を認めることが必要だと思います。慣行栽培でつくったお米は皆さんに直接お売りするものではないので、特にブログでお知らせする必要は無いのかもしれませんが、私達も、自分たちのやりたいことを決して貫き通しているわけではないこともお知らせしたいと思っています。
なぜなら、自分たちだけで理想郷をつくっても、それは「まやかし」だと思うからです。私は千葉時代、自分のやりたいことを貫いていました。自分が一番正しいと思っていましたし、安全でおいしい野菜がつくれれば、それでよいと考えていました。でも、原発事故はそういった幻想を見事に打ち砕いてくれました。現実の社会の出来事が私の理想の生活すべてを奪ってしまいました。

現実の社会とのかかわりを通じてしか社会を変えることはできない。私はそう思います。都合の悪い現実や、理想通りに出来ないことから目を背けてはいけない。理想としていることと、やっていることの食い違い。人間だれでも少なからずそういった部分があると思います。「内なる矛盾」に正面から向かい合ってこそ、社会を変えていくことができる。そう私たちは思っています。

桑原広樹



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by hiruzenkougei | 2013-02-08 14:02 | お知らせ
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