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自然栽培のヒント
春の蒜山は、山菜と春の菜の宝庫です。
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現在はフキノトウやつくしが終わり、カンゾウ、野ウド、葉ワサビ、そして菜の花たちの
季節となっています。これからはワラビ、タラの芽、コシアブラ。
毎日が採りたて山菜の、おひたしや天ぷらなど、ごちそうの食卓です。
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天然の山菜は、肥料をやらなくても立派に育ちますし、農薬を使わなくても、病気になることもなければ、虫に食べられてしまうこともありません。

当たり前といえば当たり前なのですが、そこには自然栽培のヒントが隠れています。

山菜はどこにでもいつでも生えているわけではなくて、決まった条件の場所に決まった時期に繁茂しています。つくしは水はけのよく、日当たりの良い斜面。葉わさびは日陰で砂利で水気の多い場所などなど。

野菜も、山菜と同じ植物です。その野菜が育ちやすい時期と環境を選んであげれば、農薬も肥料も使わなくても自然と育つはずなのです。

「どうやったら、無肥料、無農薬で米や野菜をつくることができるのか?」

ではなくて、そもそも

「米も野菜も無肥料、無農薬で育つものだ」

と考えるところからスタートできればと思います。私が師匠から教わったことはこの一点のみといっても過言ではありません。師匠は、自らの畑で、野菜を栽培することでそれを私たちに教えてくれました。

彼は、具体的な栽培法は何一つ教えてくれませんでした。師匠の畑でうまくいったことをそっくりそのままやっても、うまくいくかもしれないし、いかないかもしれません。そもそも、そっくり真似しようとしても自分に技術が無くてできないんですけどね。

無肥料、無農薬で野菜はつくれると信じることができれば、あとは、うまくいかない理由を自分の畑の中から見つけてそれを取り除いていけばいいわけです。何かを加えるのではなくて、取り除く。これがポイントです。(それが難しいのですが・・・。)

同じ地域でも、圃場によって、いや、同じ圃場の中だって場所によって条件が違います。土質、地下水位や水はけの状況、日当たり具合、風の吹く方向など、数メートル移動するだけでその場所に合った野菜も変わってきます。

水はけが悪く、水が豊富にある場所は水田、その周辺の畑はキュウリやナス、サトイモなど水気を必要とする野菜。台地状になって水はけの良い畑は、ダイコンやニンジンなどの根菜。山の斜面を開墾したばかりの若い畑は、痩せた土地でも育つソバや豆類といったぐあいです。

特に地形が複雑な日本においては、どんな場所でどんなふうに農産物をつくるのか?きめ細かい判断と対応をしていく必要があります。それは決してマニュアル化できないものです。多様な圃場の状況を考慮せず、単品目を栽培し、旬を外して高い単価を狙う農協主導型の産地化では農薬が大量に必要になるのは必然です。

「自然栽培は人間に教えてもらうことはできない」

これは、私の師匠の言葉です。ブログでは便宜上、師匠と呼んでいますが彼は私たちが「師匠」と呼ぶことを許しません。私たちは「○○さん」と苗字で呼んでいます。

「俺はあんたの師匠じゃない。自然が師匠だ。自然から自分で学ぶしかないんだ」

自分の畑のことは誰よりも自分が一番よく知っている。うまくいかない時は、その理由は自分で考えて行動しなさい。と。

自然栽培は放任栽培ではありません。田畑という場での人間と作物との共同作業です。作物は命をつなぐ。人間は食料をいただく。共存共栄の考え方です。私達人間が作物に対してどういった関わり方をするのか?どうやったら作物が成長しやすい環境を整えることができるのか?それは取り組む一人一人が自らの田畑から感じとるしかないのです。

桑原広樹
by hiruzenkougei | 2013-04-09 01:11 | 考えごと
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