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10本だけの母本ニンジン
今年の蒜山耕藝のニンジンは黒田五寸という品種で、固定種ではありますが、購入した種です。今年のニンジンも、すっきりとした味わいで、まったくクセがなくて、とてもおいしく育ってくれました。これから厳冬を迎えると、徐々に甘みを増してきます。

蒜山耕藝では昨年から自家採種に取り組んでいますが、蒜山に来て、初めての種がとれたのが、今年の夏。ニンジンの播種時期には間に合わないため、今年採れた種は来年にまくことができます。ニンジンの自家採種は二年越しです。
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さて、そのニンジンの種、このブログで何度か話題になっていますが、この種はもともと、自然栽培ニンジンの巨匠、高橋博氏(つまり我々の師匠なんですけどね)が30年かけて育成してきた「フルーティ」ニンジンを一つまみ分けて頂いたものがもともとの由来。

その一つまみを千葉で就農してからの3年間で少しづつ増やして自分なりに選抜してきたものです。自然栽培という無肥料環境でも作りやすくて、とっても甘いニンジンです。千葉で就農してから、経済的な面でもサツマイモとともに私の家族を支えてくれた大事な種でした。

蒜山に移ってきて、やはりニンジンはやろう!!ということで、1反ほどの畑に播種したのですが、全然っ!!芽が出ない。まったく出ません。比較をするために隣に播種したF1種はきっちり発芽したので、水分が足りないとか、環境の原因ではなさそうです。

種の保存状態が悪かったのか?きちんと温度、湿度、問題ない状態で保管していたつもりなのですが、とにかく芽が出ない。またゼロから育成していくしかないかと諦めていたのですが・・・。

お盆が過ぎて、何もないはずの畑をトラクターで起して、次の作付の準備をしようと思ったら

「あれれ???」

チョロチョロと見覚えのある植物が、ところどころ生えています。そう、ニンジンです。圃場全部合わせても15本くらいしかありません。でも、その株を残して種にすることにしました。畑一枚でニンジン15本。なんとも奇妙な畑です。その畑からの収入はゼロでしたが、師匠から受け継いだ大切な種を継ぐことができました。

にしても、なんという発芽率でしょうか、自然栽培の場合、1反当たり1リットルの種を撒きます。ニンジンの種は20mlあたり約6,000粒といわれていますので1リットルだと約30万粒です。発芽率は15株/30万粒=0.00005%です。よく芽をだしてくれました。

秋になって大事に大事に抜き取って、10本を選抜、移植して、冒頭の写真のように大きくなりました。そして、倉庫で追熟して種を取ることができました。
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来年はきっと、自家採種した蒜山ニンジンを皆さんにお届けできることでしょう。私たちも、あのおいしいニンジンが食べれるかと思うと、今からとても楽しみです。毎日、淡々と農業をやっていますが、こういう瞬間がたまにあるので、とても面白いです。

昨年、今年と、皆さんの評判も良く、栽培面積も増やしたいのですが、私たちの栽培法ではどうしても、稲刈りの時期とニンジンの間引きの時期が重なってしまうため、作業時間が確保できるだけの面積までしか栽培できません。
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コーティング種子やテープ種子に加工すれば、一粒撒きできるので、間引きは必要ありません。しかし、私の短い栽培経験から言っても、特に自然栽培においては、発芽からの生育初期は密植で育て肥大期に入る前に間引きをしたほうが、生育が良いという感覚があります。ニンジンはセリ科です。セリは「競り」に通じ、競って育てると良いと言われています。昔からニンジンは「共育ち」が良いと言われる所以です。

昔からの言い伝えと、自分の感覚を信じて、今後も、作業的に無理のない範囲の面積で良いものをつくっていきたいと思っています。

桑原広樹
by hiruzenkougei | 2013-11-14 09:49 | 野良しごと
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