「つくる」暮らし
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カテゴリ:蒜山の風景( 13 )
真庭市地域おこし協力隊 募集中!
菜の花も、とう立ちしてきて春の兆しがやっと見えてきた蒜山ですが、まだまだ朝の冷え込みは厳しく、草は凍りつき、水たまりはパリンパリンになります。桜もつぼみが膨らんできたところ、お花見はしばらく先になりそうです。
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そんな私たちが住む蒜山は岡山県真庭市というところにあります。その真庭市では「地域おこし協力隊」を募集しています。

これは国の制度で、市の臨時職員として最大3年の給与をもらいながら、地域活性化につながる活動を通じて、移住してもらおうという制度です。

真庭市の制度は「隊員にどんな仕事をやってもらうか、具体的には決めていない」という、他の自治体にはあまりない特徴があります。

なんていい加減な。。。と思うかもしれませんが、逆にチャンス!

自然豊かな地方で○○なことをやってみたい。といった具体的なイメージのある方は、真庭市に逆提案して、真庭市が地域活性化に貢献できる!と判断したら、即採用!
最大3年間は安定的な給与と住居を提供してをもらいながら、自分のやりたいことができるのです。

しかーも、採用したら、適当な仕事を与えて、隊員ほったらかしの自治体も少なくないですが、真庭市は本気です。

今年4月から市役所内に「真庭市交流定住センター」という専任部隊を組織して、地域おこし協力隊を核に、都市部の方との交流や定住を強力にバックアップします。

農林業をやってみたい方などはもちろん

森のようちえんをやってみたい!

など、岡山県最大面積を誇る真庭市の豊かな山や森をフィールドにした活動などは特にいいんじゃないかと思います。
もちろん採用されるかどうかは、わかりませんが・・・。

私たち蒜山耕藝にも交流定住事業に関して、市役所から協力の要請がきております。微力ながら、できる限りの協力をしていくつもりです。

真庭市地域おこし協力隊募集要項
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ご興味のある方はぜひお問い合わせください。
真庭市、マジです。
今年は本当に面白くなりそうです。

桑原広樹
by hiruzenkougei | 2014-04-14 23:06 | 蒜山の風景
くど日記 〜 「土」と「食卓」と「蒜山耕藝」
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夜のうちに降った雪。朝日の中でこんな風にキラキラ輝いています。
今年は3月に入ってからも雪がよく降ります。
春が遅く、農作業はなかなかスタートできませんが、そのかわりに「くどづくり」が着実に進んでいます。


諸事情により2階の部屋を急ピッチで仕上げています!
今日は床はり。
地元の材木屋さんで無垢の杉板を用意して頂きました。


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できるところはなるべく自分たちの手を動かしてつくること。
これも「くど」の大切なコンセプトです。


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先日、くどの設計をお願いしている木工房ようびの大島さん夫妻、蒜山耕藝のデザインすべてをお願いしているDesign studio SYUの前崎さんと「くど」会議を行いました。


みなさんの力を借りて、「くど」の輪郭がよりハッキリとしてきました。

「土」と「食卓」と「蒜山耕藝」。

あの建物の中でふんわりと立ち上る湯気や、炊きたてのごはんの匂い。
畑からつづく食卓で、お皿にのぼる野菜たち。
珈琲豆をミルで砕く音。
遠くで暮らす誰かのもとへ梱包する作物。
寄り添う手紙。
「美味しいね」の笑い声。

ハッキリと感じられるようになってきました。



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床をはり終わると、建物が生き生きと笑っているのを感じました。
喜んでくれている!


今はまだがらんとした空間ですが、これからここに集まるであろうあれこれを思い、胸がいっぱいに。
どんどん「くど」に命が吹き込まれてゆきます。


高谷絵里香



<蒜山耕藝Facebookページ>
blogではお伝えできない日々の小さな出来事や、タイムリーなお知らせをUPしています。 →
by hiruzenkougei | 2014-03-15 19:49 | 蒜山の風景
遠くて近い雪解け
あの日から3年の月日が過ぎました。

3月11日は過ぎ去った出来事を思い出す記念日ではありません。

あの日以降、表に出てきた、たくさんの社会の矛盾、問題は、揺れを感じた場所、そうでない場所区別なく、日本人全員の肩にのしかかったままです。

今日、私たちの住む蒜山はこの冬(暦の上では春ですが。。。)一番の積雪となっています。
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3月に入ってもあまり溶けていなかった根雪の上に、さらに昨日から一昼夜降り続いた雪が積もり、積雪は1メートルを超えている場所もあります。

わたしたち蒜山耕藝の春は、ビニルハウスでナスやトマトなどの苗づくりから始まるのですが、この積雪で予定よりも2週間以上遅れることになります。

例年に無い、この雪と寒さも自然のリズム。多少、夏野菜の収穫開始が遅くなるかもしれませんが、それが今年のタイミングなのかもしれません。

春が来ない年はありません。その時が来るまで焦らず、機が熟すのをじっくり待つことにしましょう。

こんな時は「くど」の改修工事です。一週間、パン屋タルマーリーがお休みということで、タルマーリー研修生の「きっくん」と「たっくん」が泊まり込みで数日間、助っ人に来てくれました。
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丸ノコ捌きが「さま」になっているのがきっくん
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かなり怪しい風体のたっくん(こんな写真しかなくてごめんね)

夜は連日、一升瓶を転がしながら、私たち蒜山耕藝のメンバーと勉強会という名の宴会。

これから社会に出ていく二人と、これからの生き方、社会の中での自分の立ち位置など、若者らしいお話がたくさんできました。いつも思うのですが、今の若い人たちは、本当によく勉強しているし、社会のこと深く考えていると思います。おじさんはとても頼もしく感じています。

きっくん、たっくん、お疲れさまでした。ありがとう。
きっと日本は、世界は、よくなります。大丈夫。
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春が来ない年はないのですから。

桑原広樹
by hiruzenkougei | 2014-03-11 02:13 | 蒜山の風景
雪の森歩き
田んぼや畑で作物をつくる上でも最も意識するのはやはり「土」。

でも蒜山に来てから少し考えが変わった、というか少し視野が広くなったような気がしてます。

暮らしの中でも農作業中でもまわりの景色を見ると美しいな〜とよく思うのです。

とても気分が良くて爽やかな気持ちになって、
その時に足下を見ると土の上には凛とした野菜の姿があることに気づきます。

植物はその場から移動しないので「土」というのが重要になるけれど、その「土」と同じくらい周りの環境が大切なのではないかと景色を見てはっとする度に思えてくるのです。

植物はいつもここから感じているのですから。

そういうこともあって、蒜山に来てから周りの環境のことをもっと知りたくて「真庭・トンボの森づくり推進協議会」に参加をさせて頂いています。

先日、その活動の一環として雪の森を歩いてきました。
目的はトンボの森とビオトープのルート探索。

普段は笹が生い茂っているため歩行は困難ですが雪の上ならばスノーシューを履いてすいすい歩けます。
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途中、バブル崩壊前に掘り当てられた温泉があったり(今も20度ほどの冷泉が出ていました!)
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珍しくて可愛らしいニホンリスと思われるフットスタンプがあったりしてとても楽しい森歩きとなりました。
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残念ながら目的であるトンボの森とビオトープのルートは距離が想像以上に長過ぎて遊歩道をつくる話は一度白紙に戻ることになりましたが、森のことや地域の歴史のことを話しながらの今回の体験は個人的に非常に価値あるものとなりました。

ここで暮らしている人間としても、
農業者としてここで農業を営む者としても、
もっともっと自然のことを知りたいと思えてきます。

春になって農作業に追われだしてもこの気持ちは忘れないようにしたいです。

今年の雪解けはだいぶ遅くなりそうです。
雪が解けたら「雪下人参」の収穫からのスタートです。
あまりネズミに食べられていないことを祈ります!!



高谷裕治
by hiruzenkougei | 2014-03-05 23:22 | 蒜山の風景
くど日記 〜 2014年のはじまり
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2014年、あけましておめでとうございます。
すっかり遅い新年のご挨拶となってしまいましたが、本年もどうぞよろしくお願いいたします。


蒜山耕藝としての初仕事は「くどづくり」となりました。

年末に2013年を振り返り2014年の方針を検討していく中で、「くど」を本格的に始動させよう!と決心したのです。
加工場だけは完成したものの、それ以外のスペースをどんな間取りでどんな空間をつくりあげるのか、決心した後もなかなか具体的に進まずにいました。

そんなとき、素晴らしいご縁がありました。
岡山県の西粟倉にある木工房ようびの大島奈緒子さんとの出会いです。

年末に別件ではじめてお会いした日「クライアントさんの無理かもしれないけどこうしたい、というイメージを現実化するのが私の仕事です。」という言葉を伺い、この方に相談したい!と直感的に感じました。
正式に設計をお願いできることになり、年明けからみるみる動き出しています。


一度決心するとどんどん具現化してゆきます。
なんと群馬から大工の棟梁である桑さんのお父さんがスーパー助っ人としてやってきてくれました!

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設計士さんって、職人さんって、本当にすごい!!

想像を超えるスピードでどんどん「くど」が生まれ変わっています。

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この建物にいのちが吹き込まれてゆく様子は本当に感動的です。


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現在はこのようにトタンで覆われたこの建物。
私たちはすべての壁を土壁にしたいと思っています。
私たちにとって一番大切な「土」と「藁」。そのふたつでできている土壁は蒜山耕藝を象徴してくれると思うのです。
春から夏にかけて土をつくり、8月or9月頃「土壁づくりイベント」を企画しています!
みんなで土を投げてわいわい壁をつくることができたら素敵だと思いませんか?


そして、11月にはみなさんに私たちの食卓を体感して頂ける場としてOPENさせたいと思っています。


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2014年、くど、始動です。




高谷絵里香


<蒜山耕藝Facebookページ>
blogではお伝えできない日々の小さな出来事や、タイムリーなお知らせをUPしています。 →
by hiruzenkougei | 2014-01-11 19:52 | 蒜山の風景
くど日記 〜 職人さんの仕事
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ああ!気がついたら全くご紹介できていませんでした。。。くど日記。
農作業の合間をぬって、日々少しずつですが生まれ変わっています。


先日、いつもお世話になっている倉吉の左官職人の佐治さんがお酒をかついて遊びに来てくれました。
美味しいお酒を呑みながら土について深く語り合った次の朝、「良かったらひと塗りして帰りましょうか。」と嬉しいお言葉!!
はじめて職人さんの仕事を間近で拝見し、ため息がごぼれました。


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美しい。

「佐治さんが扱うとモルタルがすごく言うことを聞いてくれますね。」と言うと、
「素材が言うことを聞いているというよりも、人が素材に合わせるんです。」と。
深い言葉です。でもいつも私たちが農を通して自然に感じていることと同じでハッとしました。


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佐治さんの動きを呆然と見つめるふたり。笑



私たちはこの「くど」をゆっくりゆっくり仕上げていくつもりです。
農が基本の私たちは、時間的にも経済的にも「くど」にかける余裕が今はほとんどありません。
様々な理由で急いでつくらなければならない場所は急ごしらえのDIYで仕上げている現状です。


でも本当は。


以前AA STUDIOさんで伺ったお話がずっと心に残っています。


それは現代の家づくりにおいて職人さんの仕事が急激に減ってしまっているという事実。
様々な新建材はとても安価ですが、見せかけだけの物がほとんどで、職人さんにしかできない本物の仕事がそこにはありません。それは師匠から弟子へ技の伝承の機会もどんどん失われているということでもあります。

日本人の知恵や高度な技術を後世に残していきたい。
そのためには自分たちも職人さんに仕事をお願いするという選択がとても重要になってくると思います。

今すぐは難しくてもじっくり時間をかけて、職人さんの技が光る「くど」をつくりあげていけたら、と思います。自分たちで楽しみながらDIYをし、プロにしかできない本物の仕事もお願いする。
その絶妙なバランスを実現してみたいのです。


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決して目立とうとしない、静かで美しい職人さんの仕事。
ぐっと心に響いてきます。



(桑さんがFacebookでも紹介してくれました! →  )



高谷絵里香
by hiruzenkougei | 2013-07-03 23:14 | 蒜山の風景
くど 日記 〜 蒜山耕藝の台所
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先日打ち合わせに来てくださった前崎さんの写真を拝借。

桑さんが前回のブログで紹介してくれた蒜山耕藝の新しい拠点にある柱の写真です。


少しずつ農作業の合間をぬって手づくりしているこの建物。
ずっと呼び名に悩んでいました。

加工場、だけじゃないし。
事務所、でもない。
倉庫、だと味気ない。
本社?ピンとこない。


「くど、はどうでしょう。」


そんなとき、前崎さんに提案して頂きました。


裕治さんが温めていたキーワードの「くど」。
「かまどの煙突部分」という意味ですが、
ここ山陰地方では家の火まわり全体を「くど」と呼んでいたそうです。
つまり、台所。


前崎さんに「この建物は蒜山耕藝の台所なんじゃないでしょうか。」と言って頂いたとき、まさしく!と大納得でした。
自分たちでつくった作物を加工する場があり、農作物を保管する場があり、もちろん、みんなでごはんを食べる台所がある。
全部ひっくるめて蒜山耕藝の台所、「くど」なのです。


名前がついて、また一段とこの建物に命がふきこまれたよう。


これからどんな風に生きていってくれるのか。
少しずつ「くど日記」を綴っていきたいと思います。


Facebookページでは、日々の小さな動きも「くど日記」として紹介していこうと思っています。
桑さんはより具体的な「DIY日記」を担当してくれる予定です!ぜひこちらもご覧くださいね。


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☆前崎さんがご自身のサイトで蒜山耕藝を訪れてくれたことを紹介して下さいました。美しい写真と文章。こちらも必見です。



高谷絵里香
by hiruzenkougei | 2013-06-03 21:44 | 蒜山の風景
新たな拠点
梅雨に入った蒜山のはずですが、ここのところ晴れが続いています。
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蒜山耕藝では、最近、新たな「場」つくりが始まりました。

蒜山耕藝は岡山県真庭市のなか、旧中和村(ちゅうかそん)に主な圃場と住居があります。その旧中和村の中心部にある家屋をお借りして、新たな拠点を作り始めました。
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外観は立派な建物に見えますが、中はがらんどう
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家の骨組みに屋根と外壁をトタンで覆っただけの、何にもない建物です。
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床や壁がほとんどありません。家の中に笹が生えています。

この家屋は、もともと、昭和初期に別の場所で建てらてたもので、大家さんのお父様が、生前、ご自身の手で現在の場所に移築され途中まで手を入れた状態のまま20年以上たったものです。

この建物は自由にしていいとのお話をいただいていまして、私たちは、ここを蒜山耕藝の新たな拠点とすることにしました。

ここでは、農作物の保管や梱包、出荷作業をはじめ、トマトピューレや小豆のあんこを炊いたりする農産加工場。そして、蒜山耕藝ランチの食卓として。また、訪問してくださる方々と交流する場としても使っていきたいと思っています。

給排水や電気の引き込みはプロにお願いしたのですが、内装からは、いろいろなツテを頼って、プロの方のアドバイスをいただきながら、農作業の合間を見ながら、なんとか自分たちで徐々に仕上げたいと思っています。

何年かかるかわかりませんが、楽しみながらやっていきたいと思います。

蒜山耕藝のFacebookページではDIYの内容を日々更新しています。
今日の作業の様子もアップしています。

桑原広樹
by hiruzenkougei | 2013-05-31 23:56 | 蒜山の風景
田んぼのある風景
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我が家の庭から、パチリ。

GWも最終日。
ご近所さんの田んぼはどんどん田植えが終わっています。


私たちは今苗の芽出しをしているので、ほとんどの圃場の田植えは6月に入ってから。
少し先になりますが、こうして田んぼに水が入り、苗がちょこんと浸かっている風景を目の前にすると、心に響くものがあります。


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「美しいなぁ。」


田んぼは自然と人のちょうど真ん中にある、と感じるのです。
畑はもう少しだけ自然に近いかな、という感覚。

人が耕し、水をひき、たくさん手をかけて稲を作るための「田んぼ」をつくり、その姿がこんなに美しいということ。
なんだかとても嬉しくなりませんか?
人と自然が仲良く手をつなげているような気がして。
そこから生まれる恵み、自然からのギフトが美味しい「お米」です。


この土地の田植えはとても明るく賑やかです。
市外や県外からお子さんやお孫さんが駆けつけ、家族総出でみんなで田植えを行います。
その光景は、本当に幸せそのもの、地域全体が嬉しさに満ち満ちていると感じます。

田んぼは家族の真ん中でもあります。


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今日、私たちは一番はじめに田植えをする田んぼの荒起こしをしています。


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ここはブログ記事の「内なる矛盾」でご報告した、慣行栽培を行う田んぼです。
ここの苗は自分たちで育苗したものではなく、農協からの購入苗なので、田植えの時期も少し早まります。

日当りも良く、水も潤沢で、通る風も気持ち良い。
この田んぼにくると、「ああ、ここに自分たちでつくった苗を植え、自然栽培でお米をつくってみたいなぁ」と何度も思ってしまいます。

いつか叶えたい夢のひとつ。

今ここで慣行栽培を行うことは、そのための一歩だと信じて、できることを精一杯がんばるつもりです。

この土地で自然栽培の美味しいお米をつくり続けること。
その風景を美しく保つこと。
そして私たちが本当の意味で豊かに暮らしていくこと。

それを淡々と続けていれば、いつの日か必ず叶う夢だと思っています。


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高谷絵里香
by hiruzenkougei | 2013-05-06 11:03 | 蒜山の風景
糀つくり
昨日、蒜山耕藝で糀の仕込みをしました。
通常の糀は麹菌を全国で十数社しかないと言われる種麹屋さんから購入しますが、今回、私たちは、パン屋タルマーリーで天然採取された麹菌を分けてもらって挑戦します。
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天然採取された麹菌でできた糀はお味噌にしても、甘酒にしても、味わい奥深く、それぞれに個性があります。私たちの田畑でつくった素材を使って地元で採取された麹菌で、味噌や醤油をつくる。これは私たち蒜山耕藝の夢です。本来であれば、蒜山で降りてきてくれた麹菌でつくりたいところですが、まずは、麹菌たちが降りてきやすいような場を整えなければなりません。今年から、蒜山でも麹菌が降りてきてくれるよう、徐々に準備を始めていきたいと思います。

パン屋タルマーリーではレーズンやライ麦でつくったパン酵母とならび、酒種を使ったパンが人気です。その酒種は大気中から採取した麹菌を使っています。昨年、天然採取に成功し、冷蔵保存されていたものを、今回、特別に分けて頂きました。

天然の種麹を採取し、安定した糀をつくるには、自然栽培の素材が適していると、天然の麹を使っている数少ない醸造家たちは口をそろえます。肥料や農薬を使って育った素材ではなく、自然と調和した栽培法でつくられた素材は、自然の中で生きている菌と相性がよいのでしょう。粗悪な素材だと、菌が繁殖しなかったり、腐敗してしまったりするそうです。

糀の作り方は、基本的には通常の作り方と一緒。

お米を蒸かします。
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蒸しあがったら、広げて人肌まで冷まします。
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そこへ種麹をまぶします。生米に麹菌がついていますので、米粉と混ぜて麹菌を米粉に落として、それをふるいながら、お米にまぶしていきます。
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しっかりと、お米の表面に麹菌を刷り込んでいきます。
お米が光ってとてもきれいです。
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今回は、ソフトボール大に丸めて、米袋へ入れて、電気こたつへ入れます。
温度がうまく管理できるか?心配です。次回は、専用の製麴機を自作か入手してやりたいな、と思います。

このまま、最低でもまる2日間、48時間はかかります。じっくり経過を見守りたいと思います。
天然菌の場合は、一般的に発酵力が弱く、ゆっくりということで、発酵熱による温度上昇も緩やかなのが特徴です。じっくり、ゆっくり発酵していきます。

私たち蒜山耕藝が、天然菌による発酵食品に取り組むのは、もちろん、食卓を豊かにするため。ですが、それ以外の目的もあります。先ほども書きましたが、天然菌は自然栽培との相性がよいのです。つまり、私たちが昨年から始めた自然栽培でつくった野菜や米が、自然のエネルギーに溢れた自然栽培本来の姿になっているのか、一つのバロメータになるのです。もちろん、私たち自身が食べて感じる部分もあるのですが、人間の都合や願望とは関係がないところで天然菌たちは、自分が活動できる素材、活動すべき素材なのかどうか厳格に選びます。そして、彼らたちの過ごしやすい場、素材こそ自然栽培本来の力を持った農産物ではないかと思います。

菌は、酵素を出して素材を分解し別の有益な物質に変化させていきます。私達人間も唾液や胃液、胆汁など消化酵素を分泌して、食べ物を消化、吸収し血や肉やエネルギーにしています。つまり、食べたものがどうなっていくのか?天然菌での発酵の経過を通じて、私たちのお腹の中で起きることを目の前で見ることできます。
粗悪な素材を天然菌で発酵させてようとしても、天然菌は増殖せず、他の雑菌が増殖し腐敗し悪臭がしてきます。化学的には間違った言い方なのかもしれませんが、私たちの体の中でも、同じようなことがおきているのではないでしょうか?天然菌は私たちの食すべきものを教えてくれているように思えてなりません。

天然菌たちが喜んで発酵してくれるような素材をつくっていきたいと思います。

桑原広樹
by hiruzenkougei | 2013-01-31 17:22 | 蒜山の風景