「つくる」暮らし
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カテゴリ:考えごと( 46 )
工程の美しさ
前記事で告知いたしました「くど」の土壁づくりの第一弾!来週の日曜日5月18日に行います。
粘土をよく練って、わらを混ぜて土壁の材料をつくります。
私たちの土壁づくりは、鳥取県倉吉市で左官業を営む佐治さんのご指導のもと進めています。
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佐治さんはお父さまから左官業を受け継ぎ、左官の伝統的な技を学び、日々、研究と研鑽を重ねられておられます。時に重要文化財の補修も依頼されるなど、お若いながらも一流の技術と、豊富な知識をお持ちです。

本業である左官業の傍ら、日本古来の伝統である土壁と漆喰のすばらしさを伝えるため、ボランティアで土蔵の解体や、移築、改修を行うワークショップを主催されています。

私たちは、今、「くど」と呼んでいる店舗兼事務所をつくっています。できるだけ天然素材で、しかも地元の材料でつくりたい。という思いのなか、農家である私たちが、自分の田んぼで採れた稲わらでの土壁づくりをやる。

半ば夢というか、憧れであった土壁が、佐治さんとの出会いで、一気に現実の話になりました。

佐治さんは言います。

「日本古来の建築技術は本当に美しいのです。それは完成時の美しさもさることながら、完成に至るまでの様々な工程で見せる建築の表情は惚れ惚れするくらい美しいのです。」

冒頭の画像は「くど」の一部分をデモンストレーションでモルタル塗りをしていただいた時の様子です。佐治さんの後ろ姿、流れるような所作は本当に美しい。

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そしてこれは、「木摺り」といって、土壁を塗る下地となる部分です。こちらは私たちのDIYです。土壁は接着剤を使わないので、平らな壁には塗れません。画像のように、等間隔にあけた隙間に土が入り込むことによって、土が引っかかり塗ることができるのです。

ですので、この「木摺り」は土を塗ってしまったら見えなくなってしまいます。もったいないなと思うくらい素敵な表情を見せてくれます。

佐治さんは続けます。

「日本の伝統建築は、千年以上の経験の蓄積からたどり着いた合理性で満ちあふれています。それは、建築途中の建物にはっきりとみることができます。下地の張り方、縄の編み方。全ての工程において、一切の無駄が省かれ、必要なものが、必要な姿で存在している美しさ。つまり”用の美”がそこにはあります。わたしは、皆さんにも用の美である”工程の美しさ”を見てほしいのです。」

佐治さんから「美しさ」という言葉を聞いて、私たちは息をのみました。

私たちは、素晴らしい米や野菜は、それそのものの味や姿、形だけに注目するのではなく、それがどういう環境で育ったものなのか?そういったところまで意識を広げるべきだと考えています。

素晴らしい食べ物は美しいところから産み出されるものなのではないか?という感覚があって、美しくて気持ちのいい田畑にしていこう!という意識が常にあります。

実際の私たちの田畑は、まだまだ佐治さんのおっしゃる「工程の美しさ」というレベルには程遠いですが、佐治さんのご指導のもと、土壁づくりを行っていく中で、私たちが理想とする本当に豊かな”農”や”暮らし”の具体的なヒントを得られるのではないか?と感じています。

これから、土練り、粗壁塗り、裏戻し、むら直し、中塗りと、土壁づくりの工程が進んでいきます。18日はその第一歩である「土練り」です。できるだけ、すべての工程で興味のある方は参加できるようにしていきたいと思っています。各工程の美しさと佐治さんのお話をお聞きになりたい方はぜひ、ご参加ください。

参加を希望される方は、お気軽にこちらまでお問い合わせください。詳細をご連絡させていただきます。
info@hiruzenkougei.com

桑原広樹
by hiruzenkougei | 2014-05-13 00:56 | 考えごと
2年目の麦を見て
今日は久しぶりに車で30分ほど離れた蒜山三山の麓にある畑に行って来ました。

この畑は2年連続で麦を作付けしています。

ちょうど1年前、九州の先輩自然栽培農家の川越さんと松本さんがこの畑に来てくれました。その時の麦の様子がこんな感じです。

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ちょっと見にくいですが右側の畑の麦、ほとんど育っていません。
というか見えません。

近くでみると
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ちんちくりんです。
この後も収穫できるほど育つことはできませんでした。

一度、麦よりも強い作物を植えてから麦を蒔きたかったのですが作業に追われ、結局そのまま麦を播種。

それで今はこうです。

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右側の麦、まだまだ小さいですがが去年よりも明らかによくなっています。

今年は去年より雪解けが3〜4週間遅かったので条件的にはかなり厳しいはずです。
麦の種以外は何も入れておらず、草に育ててもらっている状況でもありません。

土の中で何が起きているか正直わかりませんが、養分補給はせずとも人が関わるだけでもこのように変化していく様子に自然の奥深さを感じます。
(個人的には関わる人の想念が大きく影響すると思うんですがどうでしょう?)

「やり続けていく」ということが大切。
そう教えられてるようです。

目先のことだけを考えていたらできないことですが、何年かしたら左側の畑よりも良い畑になるのではないかというイメージも沸いてきてしまうとやっぱりやめられません。

もしそうなったらすごく自信になりますね。
農業技術としてでなく、自分がこれから生きていく上で。

自然から学ぶってこういうことかもしれません。

10年後どうなっているか。
またまたワクワクしてきました。

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野菜の苗の方も育ってきたので畑の定植マップをつくっています。
明後日までは朝の冷え込みが強そう(マイナス2℃!)ですが中旬あたりから徐々に定植に入ります。

もしかしたら今年は去年よりも少しだけ早めに食べ始まることができるかもです。
ちょっとというか、大いに期待しています。


高谷裕治







 
by hiruzenkougei | 2014-05-05 22:11 | 考えごと
自然の力
各地に降る大雪による影響が心配です。

大雪に対する備えがある地域でも一晩で1m以上の雪が降れば大変ですが、そうでない地域での今回の雪。
その凄まじい状況をSNS等で見ると胸が締めつけられる思いがします。


農業は天候に大いに左右されるので気象状況や自然の変化を意識し、自然という存在そのものについて思いを巡らせることも多いのですが、こういった状況を目にすると、

自然は大いなる恵みを与えてくれると同時に、脅威をもたらす存在。
そして、人間が想定する以上の力を持つ存在でもある。

ということ改めて思い知らされます。


雪は蒜山でも身近な存在です。
雪に対してのインフラも整っているのでこれまでの雪の降り方だったら問題はありませんが、倍以上の降雪が何日も続いたらどうなるか。
また、今の社会システムが自然の驚異に対しては脆弱なものであることが浮き彫りになった今、燃料や様々な必要物資が届かなくなる可能性も考慮しなくてはなりません。

311の後、とても不便ではあるけれど自然豊かな蒜山に移り住んだ大きな理由の一つでもあります。

豊かな森や水に囲まれてはいますが、まだまだ暮らしの中で活かすことはできていません。
移住して2年半経ち少し落ち着いてきた今、農業だけでなく暮らしの中にも自然の恵みを活かしていこうと思えてきました。

美味しいお米や野菜を育んでくれる蒜山の自然がどんどん好きになって、前はさして興味の無かった山や森のことももっと知りたくなりました。これからは実際に山に入って、そこにある自然の恵みを暮らしに活かしていきたい。

「こうしなきゃ」から「こうしたい」へ。

想像超える自然の姿を見せられた今、そんなことを感じました。


そして人間の想像を超えるような自然の力というのは自然災害だけではなく、
肥料が無くても育つ植物達の姿にもあると思います。

何十年も肥料を施されていない田んぼや畑で毎年収穫できているという事実は爆発的なエネルギーではないけれど恒常的に私たちに恵みを与えてくれる偉大な力の存在があるということを教えてくれているようでなりません。


今日のお昼はイセヒカリと漬け物のチャーハンにしました。
1月の終わりに少し暖かい日が続いたこともあり、この時期にしては進みすぎてしまった土居分小菜の塩漬け。
少し酸味がかった風味が菜種油とよく合ってとても美味しい。

春の訪れはまだ少し先になりそうなのでしばらくこういう食事が続きそうですが、この瞬間しか味わえない今の食卓を味わう日々、周りの自然を感じながら楽しみたいと思います。

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高谷裕治
by hiruzenkougei | 2014-02-18 12:53 | 考えごと
「つくる」
蒜山の冬は3ヶ月間雪の中。
畑には入れないので野菜などをつくることができません。この冬は「くど」をつくっています。

DIYは全くの初心者なので試行錯誤しながらの作業です。
ああしたい、こうしたいと、夢は膨らみますますが実際には理想と現実を行き来しながらコツコツとつくっています。

先は長いなぁと思いながらの作業ですが1日の終わりにすごく満たされた感覚に包まれます。
これってお米や野菜をつくっている時に感じるものと似ています。

くどをつくるにあたって「こだわりたいこと」は果てしなく出てきます。
素材は全部自然素材、サッシは木製サッシでペアガラスもしくはトリプルガラスにしたい。薪ストーブを置いてかまどだってつくりたい。

食べるものをつくるときも、お米や野菜、何種類もたくさんつくって全て自家採種。油も小麦も大豆だって、塩以外はぜんぶつくりたい。

この二つはとても似ています。

こういった時僕たちは田んぼや畑の場合はまずは自然の都合に合わせることを意識します。
そこの気候や土の状況や自分達の力量や機械の有無。
こうしたいという思いに捉われるのではなく、置かれている状況の中でベストを尽くすこと。

くどをつくるにあたって自分たちの基準が定まるまで少し議論もありましたが、きっと同じことなんですね。
少し格好が悪くたっていい。今あるものを使おう。合板も石膏ボードもプラスチックだって、現状として必要なら使おう。でも肌に直接触れるところは無垢にしたり、揮発するものはなるべく避けよう。

今、農作業ではない作業をしていますが「つくる」という点では同じこと。
他の「つくる」を通して自分の中で本当に大切にしたいことが少し太くはっきりしてきたように思います。

「藝」は人が膝まいて植物を植えている姿ですが、その本質は「つくる」ことにあると思います。
僕の尊敬する故・藤井平司氏は人間らしく生きることについて「藝」を引き合いに説明していますが、まさにこれからの大切にすべきことはそこにあるのではないかと改めて思いました。

今週末は「種市」です。
お餅や野菜とちょっとだけ熱い思いを持って東京に向かいたいと思います。


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高谷裕治
by hiruzenkougei | 2014-01-22 20:03 | 考えごと
水炊き大根を食べて思う
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前回のブログ記事「ケの食卓 13年冬」の最後で触れた大根を水から炊いたもの。

本当に美味しくて毎晩土鍋で大根を炊いて翌日に食べています。
そのままお味噌を入れるととても出汁無しとは思えない味わい深い味のお味噌汁に。

炊いた大根を荒くつぶしてお出汁とともにパスタに和えて。
先日オカズデザインさんがイル・リコッターロのリコッタチーズと混ぜてほんとうに美味しいパスタになりました。

自然栽培の大根は何年も食べていますがこれほど大根の魅力を感じたことはありませんでした。
水と塩だけなのになんでこんなに味わい深い味になるんだろう。

一般的には皮をむいてから米のとぎ汁でゆでこぼしますがそれをしなくても、いや、しないほうが美味しいのです。
自分がつくっているから愛着があるのでしょうか。
ガツンとした甘さではなく静かで力強い甘さ、そのままの味がなんとも愛おしくてしょうがないのです。

当たり前だと思っていたやり方が素材の魅力を閉じ込めてしまう。


これって田んぼや畑でも同じことが言えるかもしれない。

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田んぼでお米をつくるとき、畑で大根をつくるとき。
作業は種を蒔く前から始まり、収穫に至るまで多くの作業があります。
肥料や農薬は使わない以外は一般的な栽培とさほど変わりありません。

当たり前で良かれと思ってしていることも逆の作用を及ぼしている。
それは数年かけて行う土作りのやり方にも同じことが言えるかもしれない。

これはこの一年の間に先輩農家さんから頂いたアドバイスと同じこと。
田んぼや畑の中で育っている作物に囲まれる中で感じたこと。

今回は大根を料理して味わう中で同じことを教えられた気がします。

自然はきっとシンプルなんだと思う瞬間がよくあります。
自分自身が明確になればなるほどクリアな答えを返してくれる存在。

お米をつくり
野菜をつくり
料理をつくる

食べるものをつくることを通して自然と会話する。

僕が一番分かりやすい自然からの答えはやっぱり

「美味しい!!」

ということ。

これからもシンプルに貪欲に自然に問いかけていきたいと思います。



高谷裕治
by hiruzenkougei | 2013-12-25 20:41 | 考えごと
石山さんが蒜山に来てくれました。
2年目の米づくりを終えて1ヶ月。

昨年のこの時期はやりきった達成感に包まれていましたが、今年は反省と悔しさの中で来年に向けて対策を考える日々が続いています。

収穫できたお米自体は満足できるものだったのですが、高度な技術に目を奪われ基本的な技術と管理が上手くできなかったことで田んぼの力を十分に発揮させられないばかりでなく、負担をかけてしまいました。

後悔しても今年の結果は変わりませんが、自分は後悔の中で反省し次に繋げていきたいタイプなのでこういう時は思いっきり後悔することにしています。

そんな中、自然栽培稲作の大先輩である大潟村の石山範夫さんが新見市にあるCOLTRADAに行った後に蒜山にも寄って下さいました。

こんな有り難いことはありません。
恥ずかしさもありましたが迷うことなく一番苦労したのが見てわかる田んぼに案内しました。

こちらからほとんど説明しなくても状況を察してアドバイスをくれました。
自然栽培云々ではなく、基本的な田んぼのつくり方や水管理の方法など。
まさしく自分自身に欠けているところです。
田んぼは口程に物を言います。
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残っている一株を抜き、水で洗って根を見ます。
根も口程に物を言うようです。

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「株は張っているし、主根もしっかり出ていて、量も多い。2年目としては頑張りましたな。」


嬉しい一言でした。


石山さんからたくさんのアドバイスをお聞きしましたがやはり重要なのは心構えであることは他の先輩方と同様でした。

技術は技術で重要だけどもっと大切なのは心構え。
そして、いろんな失敗をしてきたからこそ今がある。
一つ一つのことを本気でしっかりとやるかどうかなんだ。

いつもながらの柔らかな物言いでしたが、心にずしりと響きました。

来年はお米の作付け面積がやや少なくなる予定です。
その分しっかりと田んぼに向き合いなさいと言うことだと思います。

米づくりが動き出すのは来年の3月中頃。
3ヶ月間雪の下にある田んぼのことを思いながら思いを巡らせようと思います。

さて、少しづつお問い合わせ頂いている蒜山耕藝の丸もち。

来月からの仕込みとなりますが詳細が決まりましたら数日中にブログにて告知いたしますのでよろしくお願いします。

高谷裕治
by hiruzenkougei | 2013-11-26 22:05 | 考えごと
自然栽培二年目のジンクス
雪の蒜山です。
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今年の野菜は、夏野菜の育苗から苦戦続き。秋、そして冬になっても苦戦は続いています。まさしく自然栽培二年目のジンクスです。

土居分小菜(ドイブンコナ)は、虫にレース状に葉を食べられ、半分くらいは枯れて消えてしまいました。
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白菜は、まったく巻く気配もなく、チンゲン菜くらいの大きさまでしかなっていません。これでは白菜の漬け物を今年は作れそうにありません。ダイコンは、そのほとんどが、500円玉くらいの太さから、生長が止まってしまいました。それでもなんとか、ここ一週間で、手首くらいの太さになんとかなってくれました。

自然栽培一年目の去年は、白菜も、それほど大きくはなりませんでしたが、しっかりと巻いてくれ、白菜漬けを作ることができました。ダイコンも、大きさは一般のスーパーで売られているものとほぼおなじくらいまで大きくなってくれていました。

自然栽培は一年目は良くできるが、二年目以降はどんどん収量が落ちてくるケースが多いとはよく聞いていました。ですので、それほど、驚いてはいませんが「やはり、きたかー。」という思いです。
ごく稀に、初年度から、ずっと、よくできている農家さんもいらっしゃるので、私たちも、野菜が育つうちは、土づくりと野菜の栽培を上手に組み合わせて、うまくやっていけないかと考えていましたが、見事に、その目論見は外れてしましました。

やはり、やるべきことはしっかりやらないといけないですね。少なくとも来年度の蒜山耕藝、畑作部門は土づくり最優先で取り組むしかなさそうです。大部分の圃場を土づくりにあててしまうので、大きな面積での野菜作りはできません。

農園経営的には苦しくなりますが、今の土の状態で無理に作付しても、結局、お売りできるような品質の野菜ができるとは思えません。土づくりをしっかりやることが、実は一番の近道である。このことは、たくさんの先達の経験から私たちは学んでいます。

蒜山耕藝の野菜を楽しみにお待ちしてくださっている方々には、お詫び申し上げなくてはなりません。少なくとも来年は、ふんだんに野菜をご提供することはできないかもしれません。

自然との調和は一足飛びにはできません。人間の欲望や都合を優先して、自然の摂理、道理に反することをやっても、結局、苦しみは人間に跳ね返ってきます。ここは焦らずじっくり土づくりに取り組みたいと思います。
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もう、土づくりの第一歩は始まっています。この麦たちが野菜作りに適した環境へ土を変化させていってくれます。発芽はうまく行きました。小麦くんたちの頑張りに期待しています。
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桑原広樹
by hiruzenkougei | 2013-11-23 00:34 | 考えごと
October
10月もそろそろ終わりですね。ぐぐっと寒さも本格的になってきました。
今月は本当にスペシャルな月。
心揺さぶる毎日で、心の消化が追いつかないスピード感。
稲刈りと同時進行でブログに書きたいいろんなことがあったのに、消化する前にまた新たな出来事が起こるエキサイティングな日々。なかなかアウトプットに至りませんでした。
時間をかけてゆっくりと言葉に紡いでいきたいと思います。


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静かに静かに、紅葉がはじまりました。


この集落に今月はたくさんの方が訪れてくれました。


朝の空気。川の音。山の緑。鳥の声。道に落ちている葉。ひっそりと咲く、可憐な花。
本当に宝だ、と思います。


大好きな人たちがやってきて、ここで一緒に数日を暮らすこと。
当たり前の毎日の素晴らしさを、新鮮に実感します。
そして、みんなもここを大好きになって帰ってくれます。


田んぼや畑だけじゃなく、この自然まるごとをたくさんの方に感じてほしい。
知ってもらいたい。
それが私たちの役目のひとつであることを、しっかりと感じた日々でした。


ありがとう。


高谷絵里香




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by hiruzenkougei | 2013-10-27 21:57 | 考えごと
土との出会いは一期一会
数日降り続いた雨もようやく上がり、危険を感じるほど上昇した水位も徐々に落ち着いてきました。
田畑への影響も甚大には至らず少しほっとしています。

そんな天気だったので久しぶりに本を読みました。

「秘土巡礼」 INAX出版

こういうマニアックな本を紹介してくれるのは倉吉の左官屋さんの佐治三津弘さん。
農業だけをしていると土についても見方が狭くなってしまいがちですが、視点を変えて土を見る機会を与えてくれてとても感謝しています。

さて、この本ですが今の自分にとってタイムリーで金言に満ちあふれたものでした。

この夏に経験した失敗や疑問に感じていたこと、道法さんから話を聞いて気になっていたことなどが解けていくようでした。

呼吸する根。
呼吸する土。

水持ちのよい土。
水はけのよい土。

足下にある土がこんなに魅力に溢れているなんて!!
改めて土の魅力を感じ、さらに愛おしくなりました。

「土には染色体が無い。だから出会いは一期一会」
とても印象に残った一文です。

同じ場所の土でも日々変化していく。
人の手が加わることによってさらに変化する。
そうした一期一会の出会いの連続の中で作物をつくっていく。

農作業はどうしても方法論ばかりに気を取られてしまいがちですが、
やはり「感じる」ということがあってこそ。

明日からは外での作業ができそうです。
また新しい世界に踏み出すことを楽しみに明日を迎えようと思います。


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高谷裕治
by hiruzenkougei | 2013-09-04 21:22 | 考えごと
祭の後
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今朝の珈琲。湯気の立ち方やポットがキーンと冷えた感じ。珈琲を淹れながら、秋が近づいていることを実感します。


先週末の「移民祭」。

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wombさんがつくりあげてくれた世界。もはや魔法でした。

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はじめて会場に足をふみいれたとき、言葉にならない歓声をあげてしまった。

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裕治さんもblogに書いていましたが、本当に素晴らしいイベントでした。もう、言葉で表現できません。
こんなにメッセージのあるイベント、はじめてです。
そこに参加できたことをほんとうに幸せに思います。
日々農作業をしていて、私は弱い人間なので少し疲れることもあります。たまにはのんびりしたいな、ともだちに会いたいな、なんて。それでもそんな想いを振り切って、必死にがんばって、田畑と向き合ってきた日々。
がんばった分だけ、こんなに素敵なご褒美があるんだ!って思いました。
ありがとう、ありがとう、ありがとう。
ずーーっと胸の中をこだましていました。


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改めて正子さん、石川さん、スタッフのみなさん、おいしいごはんをつくってくれたオカズデザインさん、出展者のみなさん、そして雨の中お越しいただいたみなさま、本当にありがとうございます。出会えた幸せをかみしめています。
偶然なのか必然なのかわからない幾何学模様の美しいご縁。大切にしていきたい。


スローリーな私はやっとやっと祭の後。
ひとくぎりつけて、また必死に日々を過ごしていきます。
そんな毎日がとても幸せです。


高谷絵里香
by hiruzenkougei | 2013-08-28 07:15 | 考えごと