「つくる」暮らし
by hiruzenkougei
蒜山耕藝
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カテゴリ:考えごと( 46 )
野菜のつながり
長い雨が上がり、きれいな光が射してきました。
窓からとても爽やかな風が入ってきます。気がつけばもうすっかり秋。



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先日販売させて頂いたイルリコッターロのチーズと蒜山耕藝の野菜セット。


遠くに住む友人や、はじめましての方。
いろんな方の食卓に野菜たちを届けることができました。
今週も畑から食卓へ、お届けしていきます。まだお手元に届いていない方、もう少しお待ち下さいね。




野菜を食べてくれたみなさんからの感想がとてもとても嬉しくて。
直接会って話しているわけではないのに、すくそばから聞こえてくるような声。
野菜たちが力強く繋げてくれたような気がするのです。



私たちは直接会えないけれど、野菜たちが替わりに会ってきてくれたような。
私たちの思いや気持ちを替わりに伝えてきてくれたような。
そんな気がして、畑に行くと野菜たちへの「ありがとう」の思いが沸き上がってきました。




高谷絵里香
by hiruzenkougei | 2012-09-25 16:49 | 考えごと
米づくりに魅了されています。
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移住してから米づくりに魅了されています。

前から「食べる」米には魅了されていました。
そもそも私は農家になることを強く意識したこともなかったですし、稲作農家になるとは想像したことさえなかったです。


そんな私が米づくりに魅了されています。


米づくりを決心したのは移住して2ヶ月ほど経ってからでした。
なかなか畑が見つからず蒜山を走り回っていた頃、蒜山の豊かな自然の中でこれからの生き方・暮らし方をずっと考えてました。


やりたいことは何なのか
やるべきことは何なのか


そんな問いを繰り返し、今までの価値観を一度取り払ってゼロベースで様々なことを考えて、その中心ですべてをつなぎ合わせたのが「米」でした。


それから1年、
本当に長かったけどようやく初の収穫を迎えました。

お米が穫れるということ以上に、移住してから現在にいたるまでの全てがそこに実ったようなそんな特別な思いがします。


収穫はまだ終わっていませんが、少しではありますが販売させて頂く予定です。
詳細が決まりましたらブログにてご報告したいと思います。
どうぞよろしくお願いします。




高谷 裕治
by hiruzenkougei | 2012-09-24 23:26 | 考えごと
「蒜山耕藝」

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藝とは人間が植物を植える姿。食べものをつくる姿。
自然と人間の調和した関係を藝を通して追い求める。

簡単に言えば、蒜山の美しい自然の中で田畑を耕し食べものをつくる(=藝)。



田畑は自然と人間の接点。交わる場。
ありのままの自然ではなく、人間が食べものをつくるためにつくったもの。

その田畑においても、自然の草木が肥料や農薬が無くてもが美しく命を全うできるように、作物をつくるのが藝。
美しい作物を美しい景色の中で美しく育てるために大事にしたい美的感覚。
それは田畑のみならず周辺の自然に対しても意識を持ち、できることをしていく。



自然栽培、無肥料無農薬で作物が育つためには美的感覚だけでなく、自然のリズムと調和すること。
土地と季節にあったものをつくることが大前提。
その前提を元に食卓から作付けを考え、「食べたいものをつくる」になり、そこから生まれるものは美しいものであり、本物であると思う。



また、美しい景色や美味しい作物。
両方に「美」という文字が使われているのは偶然ではないと今さら思ってます。
「美」という概念を「耕」をすることが「美しい味」につながるのかもしれない。

そういう意識の中でつくる暮らしを積み上げていくと、暮らしそのものが自然に合っていくのではないでしょうか。



このような思いをすべて、原点である「藝」に込めて。



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高谷裕治
by hiruzenkougei | 2012-09-22 23:09 | 考えごと
美味しいって本当に幸せなこと
ビール大好きな蒜山耕藝ですが、珈琲も暮らしの中に欠かせません。

ごはんを食べてほっと一息つくときに、お湯を沸かして、カップを温めて、丁寧にドリップする。
膨らむ珈琲の粉に集中して精神統一。
その日の心の状態まで珈琲の味に現れる気がします。



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大切な友人が大好きな珈琲豆を送ってくれました。

cafe vivement dimancheの「ゲイシャ」です。
はじめて飲んだ時は衝撃的でした。
口にした瞬間にほわんっと眩しい香りに包まれたのです。まさに恍惚…
でも、自分でドリップして淹れるのはとても難しい。
だからこそ、上手に淹れることができた時の嬉しさも美味しさもひとしおです。



美味しいって本当に幸せなことですね。



おかげさまで蒜山耕藝のとうもろこしやトマト、ナスを召し上がって頂いた方たちからも「美味しかったよー!」という声をたくさん頂いています。
本当に本当に嬉しいことです。
心からやったー!と思います。


でも蒜山耕藝の作物は、私たちがつくったのではありません。

あくまでも自然と作物自身の力で美味しくなってくれたのです。
それを体感して頂けたということが、何よりも嬉しいのです。



自然のあるべき姿、そのままが美味しい。
もっとたくさんの方にそのことを味わって頂きたい。
そのために今できることを。珈琲を飲みながらそんなことを思いました。





高谷絵里香
by hiruzenkougei | 2012-09-08 20:27 | 考えごと
ビールは夢か目標か
9月に入り、私達が住んでいる地域でも稲刈りが始まりました。
今年のような暑い夏やこれから食べものが美味しくなる秋には欠かせないもの


それはずばり、ビールです。


ビールは蒜山耕藝みんなの大好物。
暑い日差しの中での農作業の後に飲むビールは街で飲むのとは違って格別なのですが、実は今年はほとんど飲んでいません。
移住してからというもの不思議と市販のビールを美味しく感じることが少なくなってしまって、、、

でもたまにみんなで美味しい地ビールを飲んだりすると思うんです。

「やっぱりビールつくりたい!いや、つくろうよ!」って。
「自分達で作ったその土地の原材料とその土地にいる菌で本当の地ビールをつくりたい」って。
「大袈裟かもしれないけど単なる嗜好品ではなく、お米や野菜と同じように自分達の思いや価値観を象徴するようなものではないか」って。

実はビールつくりの夢は移住地を探している時から皆で話していました。
蒜山に移住した後、桑原君が持っていたビール麦を去年の秋に蒔きましたが雪の下で越冬できずにあえなく全滅...

米や野菜もまだ満足につくれていないのに当然といえば当然ですね。
物事には順序がありますし、麦の栽培には向いていないと言われる蒜山で自分達が思い描く地ビールつくりは本当に夢物語なのかもしれません。

今集中するべきことはお米と野菜を安定してつくれるようになることです。
蒜山の気候風土の中で、お米や野菜が植物本来の力でいのちを全うできるように自分達の五感を磨き栽培技術を研鑽することです。
蒜山耕藝のお米や野菜を待ってくれている人のためにも全力で取り組むことです。

だけど、だけど、蒜山耕藝の基本スタンスの一つである「自分達が食べるもの、食べたいものをつくる」の具体的な物の中に「ビール」を残しておきたいし、いつか実現できたらと本気で夢見ています。




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写真は先日お邪魔したOutsider Brewery(アウトサイダー ブルワリー)のビール。
ここのお話はまたゆっくりと…。



たかや ゆうじ
by hiruzenkougei | 2012-09-08 08:25 | 考えごと
一年目
昨日で蒜山に来てちょうど一年
昨晩、大家さん宅でお酒を飲んでいる時に思い出し感慨深い気持ちに。

縁もゆかりもなかった蒜山
そもそも「蒜山」という漢字も読めなかったのに
1年後にこうして暮らしていけてるというのは不思議な感じがします。

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数日前、大家さんのとても素敵な果樹園&畑にある小屋で、
自分が考えていることをたくさん話しました。

ここの自然のこと
暮らしのこと
文化のこと
そして蒜山耕藝としてやっていきたいこと

昨日、お酒を飲みながら大家さんがその時のことを引き合いにだし、

「あんた達と話していると本当に楽しいな〜」

と言ってくれてグッときました。

夢みたいに思われるような話ばかりしてたけど、
1年経って、今の自分達の暮らしや田畑に取り組んでいる姿を見た上で
そんな言葉を言ってくれるなんて本当に嬉しいこと。

節目となる日にお祝いのプレゼントをもらったような気持ちです。




たかや ゆうじ
by hiruzenkougei | 2012-08-24 20:12 | 考えごと
畑の苦戦から思うこと
近所の方から頂ける野菜。
ちょっと前まではキュウリだけだったけどここ数日はトウモロコシ、ナス、トマトが加わるようになってきました。
7月も終いになって夏野菜が揃うというリズムに今更ながら驚いています。

蒜山耕藝の畑はというと正直言って大苦戦中。
去年の8月に移住してからなので春や夏のリズムがわからないままでの栽培ということもありますが、一番大きな原因は土に対しての認識の甘さでした。

1人ではなく3人で土を見てそして土の歴史を聞いての判断だったのですが、それが甘いものだったと今の畑が教えてくれています。
移住して間もないので焦りもあって楽観的に土や自然のことを捉えてしまったこともあります。

そして、
耕作放棄地だった方が良いとか
草が生えないところは完成してるとか
団粒化した土が多い方が良いとか

土と向かい合うときに判断する項目はいろいろありますが、あくまでもそれは参考程度にしておき、もっと深い部分で考えていかければいけないことを痛感しています。

こんな時は師匠が教えてくれたこと、千葉で学んできたことが頭によぎります。

遠回りしたかもという気持ちが焦りを強くしてしまうけど、冷静に「今」を受け入れようと思えるのは、今までのこと、つまり「過去」を認め受け入れることの重要性を学んできたからだと思います。

土に対しても同じことでした。
また勉強させてもらいました。

そして苦戦している畑ですが、おかげでぼんやりとしか見えていなかったビジョンがクリアにもなってきました。

そのビジョンが無理のあるものか無いものかはまだ分かりませんが、今はそれに向かってやるべきことをやるだけです。
計算通りに物事が進むわけではないし、あとで答え合わせした時に、
あの時のことはこういう意味があったのか〜
と思えればいいかなと思っています。
そのために「今やる」ことが必要ですね。

こんなことを書いてたら明日もやる気になってきました。

明日は午前中蒜山で無農薬で米を作っているほ場の見学ツアーに参加して来ます。



高谷 裕治
by hiruzenkougei | 2012-07-28 18:40 | 考えごと
いのちは一つ
野菜は大きい方がいいのか、小さい方がいいのか。

ナンセンスな問いだとは思いながらも今日はそれを自問しながらの作業となりました。

きっかけは今日収穫したジャガイモがあまりにも小さかったからです。
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見てわかる通り非常に小さいです。
この一株だけでなくすべてがこんな感じでした。
規格にのるようなものは一つもなく普通に出荷はできません。

でもどんなに小さいジャガイモもいのちは一つです
逆にどんなに大きいジャガイモでもいのちは一つです

大きかったり、小さかったり、
重かったり、軽かったり、

いろんな違いはあるけれど、
いのちはみんな一つということと、
いのちの重さに軽いとか重いとかはありません

そんな風に思うと
冒頭に書いたナンセンスな問いは、いのちと直結している農業というものに関わる自分にとって
意味があるような気がするのです。
ましては経済優先の世界から、いのち優先の世界を夢見る自分としては捨て置けないのです。

人間は植物に関わらず他の生きものをいのちを頂いて生きています。
食という行為を通して栄養だけでなくいのちを頂いています。

今回のような小さいジャガイモの場合、小さいいのちを頂くことになります。
逆に、大きなジャガイモだったらいのちの数は少なくて済むかもしれない。

何度も言いますがとてもナンセンスですし、正解を求めてもいません。

ただ、

生きものである食べものをつくる
いのちをつくる

という農業をしている限り、いのちのことを考えることは無駄ではないと思うし、
むしろ考え過ぎ位でも良いのではないかとも思ったりもしてます。

これも一つの考え方です。
ちょっとした壁や厳しい現実に直面するとひねくれたことを考えることが多くなります。
今日はそういう日でした。

ちなみにジャガイモはこんな状況でしたが、カボチャは真逆で豊作の予感です。
売る程できそうです。



高谷 裕治
by hiruzenkougei | 2012-07-24 23:20 | 考えごと
人参を蒔いて思う
待望の雨が降ったので今日は急いで人参の播種をしてきました。
播種のタイミングが遅れてしまい、半分諦めかけていたのですがなんとか蒔けてほっとしています。

今日蒔いたのは黒田五寸人参と桑原君が千葉にいる時に自家採種していた人参。
その自家採種人参は元々は私たちの師匠である農家さんが固定し、ずっと大切に継いできたものです。

研修中は人参を通して大切なことをたくさん学ばせてもらいましたので、
初心に帰らせてくれるものでもあるのでとても思い入れがあります。

私自身は人参をつくるのは初めてなので詳しいことは桑原君に任せますが、
播種作業をしながら感じたのは私の中のキーワードである「藝」でした。

以前ブログで、

「藝」とは植物を栽培すること、食べものをつくること

と書きました。

もちろんそういう意味もあると思うのですが、今回はより「藝術」という意味合です。

種蒔きのタイミングからとても繊細な人参は天気を観察し、自然のリズムに合わせて播種をします。
その後に芽が出てきたら間引きという細かい作業があり、もう少し育てば土寄せをする。
収穫時期になったら選抜をし、種取りの準備をします。
そしてしっかりと充実した種になるまでしっかりと見守る。

そして元は同じ種でもつくる人によって個性が違う。
土の違いだけでなく、人が関与する部分も大きいと思います。
それは栽培技術であったり、センスであったり。

つくるという「藝」に
栽培技術である「術」が加わる

究極の自然素材をつかって人間のセンスもフル活用してつくる

うまく言えないけど、
食べものをつくるということはこういう意味もあるのかなと今日の播種作業の中で感じたこと。

高谷 裕治
by hiruzenkougei | 2012-07-20 22:14 | 考えごと
土づくり
今日は、私たちの「土づくり」についてお話したいと思います。
私たちは自分たちの栽培法を「自然栽培」と言っています。

私たちの「自然栽培」は、農薬、化学肥料はもとより、鶏糞やボカシなど、有機肥料を含む養分補給を目的とした一切の肥料を必要としません。

無肥料栽培、無施肥栽培とも言われることもありますが、私たちがあえてそう言わないのは単に肥料を使わないだけでは、やはり、作物は育たないケースが多いからです。

次の写真は、数年間、放置された畑を今年の春、トラクターで起こして、カボチャの種をすぐに撒いたもの。今秋に土づくりをやるまでに畑が空いてしまうので、余った種を試しにまいてみました。播種から2ヶ月近くになりますが、生長がとまってしまいました。
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下の写真は、昨年まで長年放置されていた畑を近所の有機農家さんが昨年から無肥料で作物を作った後を、今年借り受けて種を撒きました。よく育っていますね。
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両方の畑はともに、長年放置されていていわゆる肥料分は殆どのこっていません。同じ地域、同じ時期に種まきをして、一方が特に日当たりや水はけが悪いとかそういった悪条件でもありませんが、このような差となっています。おそらく、前者の写真のカボチャはこのままあまり育たず枯れてしまうと思います。

無肥料で育つといっても、それは、自然のエネルギーをうまく吸収できる環境が整っている場合に可能となるのであって、下のカボチャはそういった環境になっていたと思います。そのように環境を整えるのが、私たちが取り組む土づくりです。そういった環境でよく育った野菜、お米が、人間にとっても、おいしく、体に良い食べ物だと私たちは考えています。

一般に「土づくり」というと、野菜の種を撒く前に、元肥とよばれる肥料を土に混ぜたり、酸性度を調整するために石灰を入れて中和させたりするわけですが、私たちの「土づくり」は、そういった資材を使いません。数年をかけて、植物の根を使って固い土を砕き、有機質の豊富な状態にして、土の団粒化を進めます。

前回のブログでライ麦の収穫の様子を紹介させていただきましたが、麦類の栽培も、収穫が目的なのですが、麦類の深く、広く伸びる根で土づくりをするのがもう一つの大きな目的となっています。ライ麦を収穫した後の土は、柔らかく、しっとりしていて、野菜たちがよくそだってくれそうな土に変化しつつありました。

私たちの取り組みは今年の春始まったばかりです。
まず、作物を育てる前に、土づくりから。
気の長い取り組みとなりますが、年々進化する土の様子を、作物を通じて見守っていただければと思います。

桑原広樹
by hiruzenkougei | 2012-07-15 00:03 | 考えごと