「つくる」暮らし
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Pouponnière 〜 選ぶということ
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今が見頃、菜の花畑の風景。


数日前になんとか今年作付け分の米の苗箱をすべて並べ終え、少しだけほっとしています。


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この苗代の一部は、ジャックさんと私で溝をつくり土を運び出してつくりました。
結講な重労働にも関わらず、淡々と、いえ、むしろ楽しみながら作業をしてくれた彼の笑顔を思い出します。


私は日本語しか話せないので(笑)、彼との会話はすべてシンプルな日本語でした。

「ここはお米の赤ちゃんを育てる場所です」
と説明すると、辞書を開きながら
「Pouponnière ですね。」と。
フランス語で「乳児院」という意味だそうです。

なので、私たちはこの苗代を「プーポニエール」と呼んでいます。
ジャックさんは日本の風景をとても愛し、このプーポニエールに水が入り、苗が並ぶことをとても楽しみにしてくれていました。



ジャックさん、ナタリアさんと過ごした1週間で、私の心にたくさんの変化がありました。
変化というよりも、どんどんクリアになっていったのです。



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そして思ったこと。
人間は自分というフィルターを通して物事を見て、感じて、受けとめている。
そのフィルターをクリアにすることで、どんなに世界を美しく感じられる事か。


フィルターを通さない、ありのままの世界が神様(や自然と呼んでいる大いなる存在)の世界だとしたら、それを見ているのは、もしかしたら生まれたての赤ちゃんの頃だけかもしれません。
自分というフィルターを通して世界を見るということは、様々な選択を重ねるということでもあります。


ジャックさんにあるとき「偶然ですね。」と言ったことがありました。
するとジャックさんは「私は偶然や運命は無いと思います。全て自分で選んでいるのです。」と語ってくれました。
ジャックさんが言っていた「自分で選ぶ」ということは、短絡的に「自分が全て選んで生きている」というような傲慢なことではなく、「自然に生かされている上で、どのように感じるか、どのように生きるかを選んでいる」ということなのではないかと、私は解釈しました。


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物事には全ていい面と悪い面があります。プラスとマイナス。陰と陽。
まっすぐにありのままを受け止めること。その先にある必然。


そんなことを考えながらプーポニエールに苗箱を並べていきました。


今朝、水管理に行ってきた裕治さんが「少しだけ芽が出ていたよ。」と教えてくれました。




高谷絵里香
by hiruzenkougei | 2013-04-30 09:37 | 考えごと
今年の稲の苗つくり
徐々に動き出していた2年目の米つくり。
先週から本格的に動きだしました。

田植えは6月の第2週あたりから始める予定ですが、その時に植える苗を今から育てていきます。

農作物は「苗半作」とか「苗8作」とよく言われます。
良い苗をいかにしてつくるか。
自分の中でも最大の課題で1年中その方法を考えているほどです。

今年の育苗もまだまだ理想的なやり方ではありませんが、その風景をすこしご紹介します。

苗を育てる場所です。
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場所によって高低差があると後で大変困るのでなるだけ平らにします。
試行錯誤しながらなのでジャックの手も借りて丸3日くらいかかりました。

場所が仕上がったら約一ヶ月の間山の清水の中にあった種籾を取り出し、25度前後のお湯(温泉)に芽が数ミリ出るまで漬けておきます。
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芽が出たらいよいよ種蒔きです。

今年もいつもお世話になっているパパラギ農園さんの施設をお借りしました。
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今年使用する土は購入した無肥料培土(蒜山の山土を焼いたもの)と自分たちでとってきた田んぼの土のミックスです。
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何の土を使うか。

一番課題を残すところであり、その分不安の種にもなるところです。
雑草の種や病原菌の混入、ポット苗や播種機・田植機との相性など心配な点は多いですが、やった以上は稲の力を信じて前向きに進んでいくしかありません。

播種が終わったら、いよいよ苗代に並べます。
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田植えの時に苗箱を剥がしやすいようにネットを敷いた上に苗箱を並べ、最後に芽が出てくるまで保温と保湿をするシートをかけて完了。
まだまだ良い方法を見いだせていないので体力的にしんどい作業でこれも来年以降の課題です。

今週の金曜に今回の倍の苗箱を並べて苗つくりは一区切り。

これからは田んぼの準備が本格的に始まりますが、トラクターで入る前にスコップを持って力仕事の日々が続きそうです。

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高谷裕治
by hiruzenkougei | 2013-04-24 07:15 | 野良しごと
C'est la vie
今日はとても寒い一日でした。


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蒜山の桜は見頃のピークを迎えています。

そんな中、フランスからジャックさんとナタリアさんが遊びに来てくれました。
私たちと一緒に1週間、蒜山での暮らしを体験してくれています。


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毎日共に食卓を囲み、農作業を手伝ってもらったり、集落のお花見に参加したり、ご近所さんのお宅へお邪魔したり…。


二人といっしょの時間を過ごしていると、ハッとする瞬間がそれはもうたくさんあります。
ああ、今私は素晴らしい時間を生きているんだ、と。


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たくさん笑いながら、よくこんな言葉を口にします。
「C'est la vie!」(それが人生さ!)
「人生はとても美しいです。」


私たちが何気なく過ごしている日常が、彼らと過ごすことでとてもビビッドに目に映り、「人生を楽しむ」という一番大切な感覚を研ぎすませるような毎日です。


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今日は3人で蒜山の天岩戸へ。


帰りの山道、桜の下で写真を撮っていると…


プォーーーーーーーーーーーーー


どこからかとても美しい音色が。


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振り返るとニッカポッカを着こなした素敵なおじさまが尺八を吹いてるではありませんか!
なんでこんなところで?
「どうして笛を吹いているんですか?」と聞いてみると、



「桜が美しいから。」




C'est bon!日本人も負けていません!
私も美しい人生を楽しみたいと思います。



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高谷絵里香
by hiruzenkougei | 2013-04-19 23:07 | 藝のつながり
自然栽培のヒント
春の蒜山は、山菜と春の菜の宝庫です。
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現在はフキノトウやつくしが終わり、カンゾウ、野ウド、葉ワサビ、そして菜の花たちの
季節となっています。これからはワラビ、タラの芽、コシアブラ。
毎日が採りたて山菜の、おひたしや天ぷらなど、ごちそうの食卓です。
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天然の山菜は、肥料をやらなくても立派に育ちますし、農薬を使わなくても、病気になることもなければ、虫に食べられてしまうこともありません。

当たり前といえば当たり前なのですが、そこには自然栽培のヒントが隠れています。

山菜はどこにでもいつでも生えているわけではなくて、決まった条件の場所に決まった時期に繁茂しています。つくしは水はけのよく、日当たりの良い斜面。葉わさびは日陰で砂利で水気の多い場所などなど。

野菜も、山菜と同じ植物です。その野菜が育ちやすい時期と環境を選んであげれば、農薬も肥料も使わなくても自然と育つはずなのです。

「どうやったら、無肥料、無農薬で米や野菜をつくることができるのか?」

ではなくて、そもそも

「米も野菜も無肥料、無農薬で育つものだ」

と考えるところからスタートできればと思います。私が師匠から教わったことはこの一点のみといっても過言ではありません。師匠は、自らの畑で、野菜を栽培することでそれを私たちに教えてくれました。

彼は、具体的な栽培法は何一つ教えてくれませんでした。師匠の畑でうまくいったことをそっくりそのままやっても、うまくいくかもしれないし、いかないかもしれません。そもそも、そっくり真似しようとしても自分に技術が無くてできないんですけどね。

無肥料、無農薬で野菜はつくれると信じることができれば、あとは、うまくいかない理由を自分の畑の中から見つけてそれを取り除いていけばいいわけです。何かを加えるのではなくて、取り除く。これがポイントです。(それが難しいのですが・・・。)

同じ地域でも、圃場によって、いや、同じ圃場の中だって場所によって条件が違います。土質、地下水位や水はけの状況、日当たり具合、風の吹く方向など、数メートル移動するだけでその場所に合った野菜も変わってきます。

水はけが悪く、水が豊富にある場所は水田、その周辺の畑はキュウリやナス、サトイモなど水気を必要とする野菜。台地状になって水はけの良い畑は、ダイコンやニンジンなどの根菜。山の斜面を開墾したばかりの若い畑は、痩せた土地でも育つソバや豆類といったぐあいです。

特に地形が複雑な日本においては、どんな場所でどんなふうに農産物をつくるのか?きめ細かい判断と対応をしていく必要があります。それは決してマニュアル化できないものです。多様な圃場の状況を考慮せず、単品目を栽培し、旬を外して高い単価を狙う農協主導型の産地化では農薬が大量に必要になるのは必然です。

「自然栽培は人間に教えてもらうことはできない」

これは、私の師匠の言葉です。ブログでは便宜上、師匠と呼んでいますが彼は私たちが「師匠」と呼ぶことを許しません。私たちは「○○さん」と苗字で呼んでいます。

「俺はあんたの師匠じゃない。自然が師匠だ。自然から自分で学ぶしかないんだ」

自分の畑のことは誰よりも自分が一番よく知っている。うまくいかない時は、その理由は自分で考えて行動しなさい。と。

自然栽培は放任栽培ではありません。田畑という場での人間と作物との共同作業です。作物は命をつなぐ。人間は食料をいただく。共存共栄の考え方です。私達人間が作物に対してどういった関わり方をするのか?どうやったら作物が成長しやすい環境を整えることができるのか?それは取り組む一人一人が自らの田畑から感じとるしかないのです。

桑原広樹
by hiruzenkougei | 2013-04-09 01:11 | 考えごと
春の菜と精進料理

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賑やかな春のお弁当!

先日、自然農を営まれているとーってもチャーミングな女性ノリランカさん主催のお料理教室に参加させて頂きました。
藤井まりさんをお招きしての「精進料理」の教室です。


まりさんの和やかで朗らな佇まい、お料理の印象もそのままでした。
ひとつひとつの素材を丁寧に下ごしらえしてお料理すること。
難しいテクニックは必要ではなく、いかに丁寧に優しい気持ちでお料理するかが大事なんだとハッとしました。最近ザツなお料理ばかりだったな〜と反省です。笑


早速、次の日に復習してみました!
最近の蒜山は春の菜や山菜がどんどん出てきているのです。


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手前はかんぞう。奥は土居分小菜の菜花です。



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こちらはすべて天ぷらに!かんぞう、ふきのとう、野うどの葉。
ノリランカさんの原木しいたけは、蒜山耕藝の雪下にんじんと物々交換させて頂きました。
これが本当に絶品!肉厚で香りがしっかりのっていて本当に美味しかった。


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さくっと揚がりました。春の天ぷら。



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かんぞうは酢みそ和えに。



おいなりさんも次回チャレンジしたいと思います。
牛窓で自然農を営まれているまろび農園さんの古代米が入ったおいなりさん、とても美しくて美味しかったです。


待ちに待った春の食卓。まだまだたっぷり楽しみたいと思います。



高谷絵里香
by hiruzenkougei | 2013-04-04 21:23 | 最後の晩餐