「つくる」暮らし
by hiruzenkougei
蒜山耕藝
hiru zen kou gei
蒜山耕藝ホームページ

〒717-0513
岡山県真庭市
蒜山下和2759
TEL&FAX
0867-45-7145
email
info@hiruzenkougei.com


特定商取引法に基づく表示
以前の記事
2015年 10月
2014年 09月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
more...
最新の記事
新しいWEBサイトへ引っ越し..
at 2015-10-20 13:35
blog更新しています。
at 2014-09-24 22:32
7月26日(SAT) NAP..
at 2014-07-24 23:26
みんなで土壁を塗りました!
at 2014-07-23 22:57
ケの食卓 2014年初夏
at 2014-07-18 23:49
外部リンク
記事ランキング
画像一覧
<   2013年 05月 ( 7 )   > この月の画像一覧
新たな拠点
梅雨に入った蒜山のはずですが、ここのところ晴れが続いています。
d0262262_23102182.jpg

蒜山耕藝では、最近、新たな「場」つくりが始まりました。

蒜山耕藝は岡山県真庭市のなか、旧中和村(ちゅうかそん)に主な圃場と住居があります。その旧中和村の中心部にある家屋をお借りして、新たな拠点を作り始めました。
d0262262_23163568.jpg

外観は立派な建物に見えますが、中はがらんどう
d0262262_23204956.jpg

家の骨組みに屋根と外壁をトタンで覆っただけの、何にもない建物です。
d0262262_2323369.jpg

床や壁がほとんどありません。家の中に笹が生えています。

この家屋は、もともと、昭和初期に別の場所で建てらてたもので、大家さんのお父様が、生前、ご自身の手で現在の場所に移築され途中まで手を入れた状態のまま20年以上たったものです。

この建物は自由にしていいとのお話をいただいていまして、私たちは、ここを蒜山耕藝の新たな拠点とすることにしました。

ここでは、農作物の保管や梱包、出荷作業をはじめ、トマトピューレや小豆のあんこを炊いたりする農産加工場。そして、蒜山耕藝ランチの食卓として。また、訪問してくださる方々と交流する場としても使っていきたいと思っています。

給排水や電気の引き込みはプロにお願いしたのですが、内装からは、いろいろなツテを頼って、プロの方のアドバイスをいただきながら、農作業の合間を見ながら、なんとか自分たちで徐々に仕上げたいと思っています。

何年かかるかわかりませんが、楽しみながらやっていきたいと思います。

蒜山耕藝のFacebookページではDIYの内容を日々更新しています。
今日の作業の様子もアップしています。

桑原広樹
by hiruzenkougei | 2013-05-31 23:56 | 蒜山の風景
自然栽培の土づくり
3日前、梅雨入りした中国地方ですが、本日は、清々しい晴れ間がありました。
d0262262_220775.jpg

先日、九州から岡山に来訪していただいた、自然栽培農家の川越さんと松本さん。お二人から、いろいろお話を伺って、蒜山耕藝メンバーが感じたこと。裕治さん絵里香さんがそれぞれブログで記事にしてくれました。

それは、私たち自身の取り組む姿勢が中途半端になってしまっていたこと。知らないうちに、作物を栽培することの意識が強くなっていて、自然栽培の基本である「土づくり」への気持ちが希薄になっていたこと。このことに改めて気づかされたことへの反省です。

では、具体的に、私たちの畑の土がどうなっているのか?そして、これからどうやっていくのか?現時点での私たちの「土づくり」の方向性をお話してみようと思います。
d0262262_2214712.jpg

これは、今年からお借りする畑の土です。これは、トラクターで耕起した直後なのですが、大きな塊がごろごろしているのが分かると思います。

これは土の塊です。この塊はとてもかたくて、石のようです。手で思いっきり握ると何とか割れるのですが、雨が降ってしまうと、またすぐにゴロゴロに固まってしまいます。
d0262262_2215551.jpg

こんな状態では、野菜は十分に根をはることができず、自然のエネルギーを吸収することができません。肥料や農薬を使わずに野菜の種をまいても、発芽はするのですが生長しないまま枯れてしまったり、あっという間に野菜の葉っぱを虫に食べられてしまったり、スギナなどの雑草(雑草という名前の草はありませんが、便宜上そうよばさせていただきます)に畑を覆われてしまったりします。

千葉県で就農した当初も同じような土の状態だったのですが、何年も休耕した畑で、雑草ばかりになってしまっていたところを畑に戻そうとしたとき、そうなっていたと記憶しています。今回の畑も、数年間は休耕しており、雑草が生えたら、トラクターで土を起こしたりして管理されていたそうです。

そもそも、土とはこの地球上にどのようにして現れたのでしょうか?月には土はありません。あるのは岩と砂です。月には生物がいないからです。土は、微生物や植物によって作られた有機物と、無機物である砂が結合したものです。つまり、植物は自らの生息する環境をつくるため、自分の根や葉などを元に土をつくっているとも言えます。

つまり、森の土は、木が育ちやすいような土に。草原の土は、野草が育ちやすい土になっていくと考えています。同じように自然栽培では、畑では、野菜を作り続けることによって、野菜が育ちやすい土になっていくと川越さんはおっしゃっていました。

養分補給が目的ではなく、あくまで、野菜が育ちやすい環境をつくるのが目的なので、畑以外で成長した野草や木の葉を集めて畑に入れることはしません。じゃあ、どうしたら、野菜が育たない、雑草ばかりになってしまった畑を、野菜の育つ畑に変えていくのか?

そこで、自然栽培では、より雑草に近いと思われるライ麦やえん麦、豆類を栽培することで、収穫をしながら土づくりをしていきます。始めのうちは、ライ麦でさえ大きく生長しない畑でも、根気よく2,3度栽培していくことで、全く肥料を入れなくても、人の背丈よりも大きく畑一面びっしり育つようになるそうです。

そうなってきたら、野菜も徐々に育つようになってきます。その後は、麦類ではなく、野菜を作っていきます。麦の栽培をずっと続けていくと、今度は、麦が育ちやすい土に変化してしまうとのことです。
その圃場ごとに土の状況から、今後何を栽培するか、あくまで土づくりの一環として、栽培計画を作っていくことになります。

野菜は人間が自然界の中から見出して、選抜、育成してつくりだした植物です。そのような植物が育ちやすい土にしていくには、やはり、人間が積極的に関わっていくことで、より短い期間で食糧生産を可能とすることができると川越さんはおっしゃっていました。「自然栽培」が単に「無肥料栽培」「放任栽培」ではないと言われる所以です。

これから私たちは、「土づくり」を第一に野菜の作付けを考えていきます。今後、数年は、スーパーにならんでいるような、様々な種類の野菜は栽培できないかもしれません。でも、それが最終的には、素晴らしい野菜をつくる一番の近道であることは、たくさんの自然栽培農家の先輩たちの経験から私たちは知っています。

今年、夏野菜の苗を大失敗してしまったこと。川越さんと松本さんに蒜山に来ていただいたこと。すべては、私たちに、「土づくりに立ち戻りなさい」という天からの声だと思わずにはいられません。今後、土と相談しながら、徐々に栽培する野菜の種類を増やしていきたいと思います。
d0262262_083332.jpg


桑原広樹
by hiruzenkougei | 2013-05-30 22:55 | 考えごと
新人の畑日記
d0262262_21471780.jpg


今日の大麦。
さわさわと穂が風に揺れて、とても美しい光景でした。
風の通り道をくっきりと感じることができます。


昨日は裕治さんが今年のお米について記事を書いてくれました。
野菜についても少しずつご紹介していきたいと思います。


私は去年まで蒜山耕藝としては主に販売担当、週に5日はアルバイトをして暮らしていました。
なので、田畑のしごとに関しては本当にど新人!
いざ作業をするとなると、本をペラペラめくったり、インターネットで調べたり、これどうするの?と桑原さんや裕治さんに聞いたり…と、そんな毎日です。


そんな素人…いや新人の目線でこれからも畑の様子をご紹介できればと思います。


d0262262_21543834.jpg


こちらはとうもろこしの苗です。
今年は雨が少なくとても乾燥しているので、とうもろこしたちも雨が恋しそう。
育苗し定植したものと、直接畑に直播きしたもの。色々と試しています。
去年とっても好評だった蒜山耕藝のとうもころし
今年も美しくおいしく育ってくれますように。
タルマーリーさんのマヨコーンパンも楽しみです!これ、本当に絶品なんですよ。


d0262262_2211967.jpg


今年新しくお借りすることになった畑。
こちらでは加熱用トマト、茄子、キュウリ、ズッキーニ、まくわうり等をつくっています。


d0262262_223396.jpg


「なつのこま」という加熱用のトマトの苗。
基本的にトマトは水気のあるところを嫌うのですが、こちらのトマトは去年も水の多い畑で元気に育ってくれました。蒜山の気候によく合っている印象でした。
味も日本のマンマのトマトソースという感じ!イタリアントマトとはまた違った魅力があります。
去年は a tavola! のゆかりさんが美味しい水煮をたくさんつくってくれました。


d0262262_2294185.jpg


今年は夏野菜の苗づくりに大失敗してしまいました。
原因はそれはもう色々考えられて、自分たちの至らなさに愕然とするのですが、おかげでたくさんの学びを頂くことができました。
去年はとても美味しく育ってくれた茄子。今年も楽しみにしていますという声をたくさん頂くのですが、今年の苗はまだこんなに小さいのです。
これから先大きくなってくれるのか、私たちにはまだ分かりません。
苗の定植だけでなく、直播きにも初挑戦してみました。

d0262262_2217507.jpg


蒔いた種を守るように草を被せています。
果たして芽が出て来てくれるのか。緊張は続きます。


他にもレタス類やインゲン豆、かぼちゃ、すいか、大麦、小麦、大豆、小豆などなど…
蒜山で農をはじめてまだ2年目の私たちは今年も試験を重ねているような状況です。
ブログでご紹介しても何かの理由でうまくいかなかったり、思わぬ作物が収穫できたり。きっとこれからも読めないことだらけだと思います。


収穫できた作物の恵みに感謝し、失敗という経験に感謝する。


そんな畑の日々を過ごしています。



高谷絵里香
by hiruzenkougei | 2013-05-25 22:31 | 野良しごと
今年のお米
4月の低温が信じられないくらい暖かい日が続いています。
今日もスカット晴れて25度近く上がりましたが、朝は4度しかなく霜が降りてもおかしくない状態でした。
まだまだ気が抜けません。

さて、2年目となる今年の米つくり。
他の方の田んぼはとっくに田植えが済んでいるなか、6月10日頃の田植えに向けて苗代で少しづつ大きくなっているところです。

d0262262_21392411.jpg


品種は昨年と同じく、

コシヒカリ
ササニシキ
亀の尾4号
イセヒカリ
ヒメノモチ

去年はコシヒカリが一番多かったのですが今年はササニシキが一番多くなっています。
そして2番目に多いのはイセヒカリです。

イセヒカリは去年はほんの少ししかつくらなかったので販売はしませんでした。
味もさることながら田んぼでの佇まいを見て来年はたくさんつくろうと思った品種です。

d0262262_2292275.jpg


夕方苗代に来ました。

今年もなんとかなるかな〜。

今年は去年以上に不安だったので少しほっとしています。

実際は少し失敗もしてヒメノモチ、コシヒカリの作付け面積が減ってしまいました。この失敗から学べたことも多く、来年に活かしていきたいと思っています。

田植えまでは神経を使い、田植えしてからは体力勝負。

実りの季節のことを思いながら長くて短い夏を乗り越えていきたいと思います。


高谷裕治
by hiruzenkougei | 2013-05-24 22:21 | お米
明確な問い
先日、自然栽培農家の川越さんと松本さんが岡山にいらした時に感じたこと。

前回のブログ「自分への誓い」で絵里香さんの思いを書きましたが、桑原君や自分も同じように強い衝撃を受け、心が動きました。

いろんなことがありすぎて1週間経った今でもグルグルしていますが、その後日々の作業をしていると少しづつですが確実に腑に落ちていくのを感じます。

今はまだブログで書けるほどまとまっていませんが、腑に落ちたものが積み重なってきたらそのことを徐々に書いていきたいと思います。


さて、話は変わりますが「自然規範」という言葉があります。
自然栽培を語る上で欠かせない言葉です。

簡単に言えば人を師とするのではなく自然を師とすること。
自分が千葉での研修中毎日のように聞いてきた言葉です。
そして川越さんの口からも幾度となく発せられました。

ここ数日、その言葉を再び強く考えるようになりました。

自然を規範とすること。
自然の中にヒントを見いだすこと。

わかっているつもりの自分がいました。

「自然のことを知りたいからあえて不自然なこともする。結果が教えてくれる。」

そのようなことを川越さんが言っていたのを聞いてハッとしました。

たしかに自然は明確な答えをくれる。
でもそれは明確な問いがあってからこそ。
自分はその明確な問いをしてこなかった。

自然や土や作物から感じるだけなく自ら問いかける。
言葉だけではなくあらゆることを通して問いかけ答えをもらう。

自然と会話するというのはこういうこと。
無肥料無農薬栽培というのではなく、「自然栽培」という言葉を選ぶ理由の一つはそういうところに魅力を感じたからでもありました。

いい加減な問いには明確な答えは返ってこない。
だから明確な問いをしたい。

詰まるところそれは「しっかりやること」なんだと思います。



d0262262_21264838.jpg




高谷裕治
by hiruzenkougei | 2013-05-18 21:27 | 考えごと
自分への誓い
d0262262_21402595.jpg

川越さんの自然栽培らっきょう。5月11日に開催された「食と暮らしのものさし作りスペシャル講座」にて。
土寄せしたらっきょうと、土寄せせずにそのまま育ったらっきょう。
あんなに印象の違う味わいになるなんて!


上記の講座を主催されているCOLTRADAの道子さんとa tavola!のゆかりさんが「自然に寄り添う暮らし 農家編」として九州の自然栽培農家川越さんと松本さんのお話を伺う機会を企画してくださったのです。


講座にて。我が家でお酒を呑みながら。私たちの圃場を見て頂いて。
おふたりの話を伺うごとに頭の中は呆然です。

「私、今まで何をしていたんだろう。田畑も土も全然見ていなかった!!!』

雷に打たれたような衝撃です。


千葉では毎日のように師匠から「土づくり」「人づくり」という言葉を聞かされていました。
そのことがどんなに大切か、何度も何度も実感していたはずなのに。
いざ自分が田畑と向き合うようになって、全く実践できていなかったという衝撃の事実にやっと気がついたのです。


自分はブレなく生きている、と思い込んで、実はブレまくっていたという事実。
そのことに気がつかされました。


「食べたいものをつくる」。
そのために今すべきことはなんなのか。
作物を収穫することにばかり意識が向いてしまい、一番肝心な土を全く見れていませんでした。
今この瞬間も驚いています。
あんなに研修先の畑で学んだことなのに、すっかり抜けていた私という人間のもろさ、弱さに。
でも、そのことに気がついて落ち込んでいるわけではありません。
反省すべきことは反省し、今は心に熱い火が灯っているのを感じています。


川越さんや松本さんの農の手法を伺って、そのことに気がついたのではありません。
それだけだったら、きっと私は気がつけていなかったと思います。
おふたりの農業に対する情熱や生き様をまっすぐに見せて頂けたからこそ、気がつけたのだと思います。


「農を業とすること」

最近ずーっと考えていたテーマでした。
それを熱い情熱を持って「実践」されているおふたりにこのタイミングでお会いできたこと。
本当に幸運で幸せなことだと思います。
こんな機会を与えて下さったみなさまに、この感謝の気持ちをどうお伝えしたら良いのか!


私も「実践」していこう。私なりの「結果」を出していこう。


d0262262_22494613.jpg




高谷絵里香
by hiruzenkougei | 2013-05-13 22:50 | 考えごと
田んぼのある風景
d0262262_10172632.jpg

我が家の庭から、パチリ。

GWも最終日。
ご近所さんの田んぼはどんどん田植えが終わっています。


私たちは今苗の芽出しをしているので、ほとんどの圃場の田植えは6月に入ってから。
少し先になりますが、こうして田んぼに水が入り、苗がちょこんと浸かっている風景を目の前にすると、心に響くものがあります。


d0262262_1024037.jpg


「美しいなぁ。」


田んぼは自然と人のちょうど真ん中にある、と感じるのです。
畑はもう少しだけ自然に近いかな、という感覚。

人が耕し、水をひき、たくさん手をかけて稲を作るための「田んぼ」をつくり、その姿がこんなに美しいということ。
なんだかとても嬉しくなりませんか?
人と自然が仲良く手をつなげているような気がして。
そこから生まれる恵み、自然からのギフトが美味しい「お米」です。


この土地の田植えはとても明るく賑やかです。
市外や県外からお子さんやお孫さんが駆けつけ、家族総出でみんなで田植えを行います。
その光景は、本当に幸せそのもの、地域全体が嬉しさに満ち満ちていると感じます。

田んぼは家族の真ん中でもあります。


d0262262_10333366.jpg

今日、私たちは一番はじめに田植えをする田んぼの荒起こしをしています。


d0262262_10352533.jpg

ここはブログ記事の「内なる矛盾」でご報告した、慣行栽培を行う田んぼです。
ここの苗は自分たちで育苗したものではなく、農協からの購入苗なので、田植えの時期も少し早まります。

日当りも良く、水も潤沢で、通る風も気持ち良い。
この田んぼにくると、「ああ、ここに自分たちでつくった苗を植え、自然栽培でお米をつくってみたいなぁ」と何度も思ってしまいます。

いつか叶えたい夢のひとつ。

今ここで慣行栽培を行うことは、そのための一歩だと信じて、できることを精一杯がんばるつもりです。

この土地で自然栽培の美味しいお米をつくり続けること。
その風景を美しく保つこと。
そして私たちが本当の意味で豊かに暮らしていくこと。

それを淡々と続けていれば、いつの日か必ず叶う夢だと思っています。


d0262262_10485022.jpg




高谷絵里香
by hiruzenkougei | 2013-05-06 11:03 | 蒜山の風景