「つくる」暮らし
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人参を蒔いて思う
待望の雨が降ったので今日は急いで人参の播種をしてきました。
播種のタイミングが遅れてしまい、半分諦めかけていたのですがなんとか蒔けてほっとしています。

今日蒔いたのは黒田五寸人参と桑原君が千葉にいる時に自家採種していた人参。
その自家採種人参は元々は私たちの師匠である農家さんが固定し、ずっと大切に継いできたものです。

研修中は人参を通して大切なことをたくさん学ばせてもらいましたので、
初心に帰らせてくれるものでもあるのでとても思い入れがあります。

私自身は人参をつくるのは初めてなので詳しいことは桑原君に任せますが、
播種作業をしながら感じたのは私の中のキーワードである「藝」でした。

以前ブログで、

「藝」とは植物を栽培すること、食べものをつくること

と書きました。

もちろんそういう意味もあると思うのですが、今回はより「藝術」という意味合です。

種蒔きのタイミングからとても繊細な人参は天気を観察し、自然のリズムに合わせて播種をします。
その後に芽が出てきたら間引きという細かい作業があり、もう少し育てば土寄せをする。
収穫時期になったら選抜をし、種取りの準備をします。
そしてしっかりと充実した種になるまでしっかりと見守る。

そして元は同じ種でもつくる人によって個性が違う。
土の違いだけでなく、人が関与する部分も大きいと思います。
それは栽培技術であったり、センスであったり。

つくるという「藝」に
栽培技術である「術」が加わる

究極の自然素材をつかって人間のセンスもフル活用してつくる

うまく言えないけど、
食べものをつくるということはこういう意味もあるのかなと今日の播種作業の中で感じたこと。

高谷 裕治
# by hiruzenkougei | 2012-07-20 22:14 | 考えごと
土づくり
今日は、私たちの「土づくり」についてお話したいと思います。
私たちは自分たちの栽培法を「自然栽培」と言っています。

私たちの「自然栽培」は、農薬、化学肥料はもとより、鶏糞やボカシなど、有機肥料を含む養分補給を目的とした一切の肥料を必要としません。

無肥料栽培、無施肥栽培とも言われることもありますが、私たちがあえてそう言わないのは単に肥料を使わないだけでは、やはり、作物は育たないケースが多いからです。

次の写真は、数年間、放置された畑を今年の春、トラクターで起こして、カボチャの種をすぐに撒いたもの。今秋に土づくりをやるまでに畑が空いてしまうので、余った種を試しにまいてみました。播種から2ヶ月近くになりますが、生長がとまってしまいました。
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下の写真は、昨年まで長年放置されていた畑を近所の有機農家さんが昨年から無肥料で作物を作った後を、今年借り受けて種を撒きました。よく育っていますね。
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両方の畑はともに、長年放置されていていわゆる肥料分は殆どのこっていません。同じ地域、同じ時期に種まきをして、一方が特に日当たりや水はけが悪いとかそういった悪条件でもありませんが、このような差となっています。おそらく、前者の写真のカボチャはこのままあまり育たず枯れてしまうと思います。

無肥料で育つといっても、それは、自然のエネルギーをうまく吸収できる環境が整っている場合に可能となるのであって、下のカボチャはそういった環境になっていたと思います。そのように環境を整えるのが、私たちが取り組む土づくりです。そういった環境でよく育った野菜、お米が、人間にとっても、おいしく、体に良い食べ物だと私たちは考えています。

一般に「土づくり」というと、野菜の種を撒く前に、元肥とよばれる肥料を土に混ぜたり、酸性度を調整するために石灰を入れて中和させたりするわけですが、私たちの「土づくり」は、そういった資材を使いません。数年をかけて、植物の根を使って固い土を砕き、有機質の豊富な状態にして、土の団粒化を進めます。

前回のブログでライ麦の収穫の様子を紹介させていただきましたが、麦類の栽培も、収穫が目的なのですが、麦類の深く、広く伸びる根で土づくりをするのがもう一つの大きな目的となっています。ライ麦を収穫した後の土は、柔らかく、しっとりしていて、野菜たちがよくそだってくれそうな土に変化しつつありました。

私たちの取り組みは今年の春始まったばかりです。
まず、作物を育てる前に、土づくりから。
気の長い取り組みとなりますが、年々進化する土の様子を、作物を通じて見守っていただければと思います。

桑原広樹
# by hiruzenkougei | 2012-07-15 00:03 | 考えごと
ライ麦
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7月10日火曜日。
茶色に色づいたライ麦を収穫しました。
麦の様子と天気の様子を見ながら、いつにしようか頭を悩ませていましたが、やっとやっとその日が来ました。






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近所の農家さんからコンバインをお借りして桑原さんが刈り取っていきます。
ライ麦は背が高いのでなかなか難易度が高い様子。
前日までの雨で湿り気もあったのでコンバインにからみついてしまい悪戦苦闘。






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こんな感じで後ろからちゃんとコンバインからわらが出てきているかチェックしながら作業は進みます。







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何度もコンバインを開けてからみついたライ麦をそうじしていました。ふー。






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高谷さんもコンバインを運転。
でも難しい〜とすぐにベテラン桑原さんに交代していました。笑。






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刈り取った後はブルーシートに並べて乾燥!
梅雨の最中。雨が降ったり止んだりなので今は我が家の一室にブルーシートを広げて乾燥しています。
蒜山のライ麦、どんな味がするのか今からとても楽しみです。





★イラストレーターの上田しずかさんがブログで私たちのことを紹介してくれました。
(恥ずかしくなる位素敵に紹介して下さって、本当にありがとうございます。)
可愛らしくて心がほっとする素敵なイラストを描かれています。ホームページで作品がたくさん観れます。私は特に水彩のタッチが優しくて大好きです。



高谷絵里香
# by hiruzenkougei | 2012-07-13 21:30 | 野良しごと
「いのちを守る」こと
「いのちを守る」

毎日農作業をしていてよく頭に浮かぶ言葉。

人間は植物を栽培する。
人間のいのちを守るために植物をつくって食べる。

つくる植物もいのちある生きもの。
生きものである植物を守ることで人間が生きていける。

相手を守ることが自分を守ることになる。
植物のいのちと人間のいのちの関係。

人間と植物との関係だけでなく、
田畑を離れても、
家族や友人、社会との関わりにおいても同じことが言えないかと思いました。

一昨日も大規模なデモがありました。
官邸前だけでなく、大阪や北海道など全国各地で。

「再稼働反対」と一緒に
「子どもを守れ」のコール

大飯原発の再稼働後も諦めることなく大きくなる声の力の源は何でしょうか?

原発に対する拒否感だけではなく、
「いのちを守る」という根本的なところにそれはあるのではないでしょうか。

「子どもを守れ」という言葉は
先ほど書いたような人間と食べものである植物のいのちの関係と通じるように思えます。
周りの存在を守ることで自分も守られる。

裏を返せば、
原発が命を脅かす存在だと認識されてきたとも言えるかもしれません。

正しいどうかは別として、一つの考え方です。
長時間草刈りをしながら頭に浮かんだことを書いてみました。

農業という「いのち」と直結したことをしているといろいろ考えてしまいます。

次からはもうちょっと軽めに。

高谷裕治でした。
# by hiruzenkougei | 2012-07-08 09:10 | 考えごと
イタリアン!
昨晩は不思議なご縁で繫がったみなさまと我が家でイタリアンパーティ。
東京から遊びに来てくれたともだちが繋いでくれたご縁。本当にありがとう。


特に約束していたわけでもなく、それじゃ家でごはん食べよっか、と。
こういう流れ大好きです。


しかも昨日はイタリアンのシェフが3人もいらしたので、我が家にいながらすっかりもてなされてしまいました。
台所にある材料だけでみるみる出来上がっていくお料理。
即興。ライブ。すごかった。
いつもの台所で繰り広げられる生き生きとした所作、それはそれは美しい時間でした。



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夏野菜と海老のパスタ。
すべてが絶妙のバランス!何回おかわりしたことか…
野菜は岡山の尊敬する農家Kさんから送って頂いたもの。
ルッコラは蒜山耕藝の畑から。



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鴨のレバーとグリーンピースのリゾット。
鴨はこれまた近所の尊敬する農家さんから頂いたもの、グリーンピースは蒜山耕藝の畑で穫れたもの。
最高の組み合わせでした。



grazie!!




高谷絵里香
# by hiruzenkougei | 2012-07-04 21:48 | 最後の晩餐