雪景色が美しいころは心の片隅でもうちょっと冬を楽しみたいと思っていましたが、春になって新緑が美しくなると自然に気持ちが農モードになるのは人間の心にも四季があるということ?と思う今日この頃です。
心配していた苗代は苗箱を置いてから5日ほどで所々芽を出してくれました。
芽がでてからは暖かい日が続いたこともあって順調に大きくなってきています。
蒜山耕藝の苗はまだ生まれたばかりですがGWにもなると近所では田植えが始まります。
早朝から軽トラやトラクターが忙しく動き回り、街に出ていた人が帰ってくると地区全体の雰囲気が急に賑やかになります。みんなの楽しそうな雰囲気にあやかれるGWはとても好きです。
先日、ある地区の水路が詰まって必要な水量が流れない状況が発覚しました。
道路の下で詰まっていましたが特殊な構造のため詰まりを解消することができないどころか場所や原因も特定できない状況。
結果的にはなんとかなりましたが3日間もかかってしまいました。
忙しいこの時期の三日間は誰にとっても痛いですが、自分としては普段話す事ができない方とも一緒に作業できるのは貴重な機会でもありました。
米づくりの魅力はもちろん食べることにもありますが、地域の方とのつながりを持つことも大きな魅力。
水路の掃除などの共同作業があったり、尽きることのない話題でもあったりもします。
思い返してみれば移住してから地域の方とのつながりを持ったのは米づくりを通してというのが一番多いかもしれません。
ただ、みんな田んぼや稲のことをよく知っているだけに緊張するところもありますが。。。
心も体も完全に米づくりモードですが、6月の田植えを前にやることが目白押し。
農機具倉庫づくりや「くど」の土壁となる発酵土づくり。あとハウスももう一棟建てます。
もちろん野菜の苗もどんどん育っているので定植などで忙しくなりそうです。
人生で最も詰め込んでしまったこの一年はすでにスリルがあってハラハラですが、最後はゆとりを持ってゴールするため明日も朝霧の中苗代に向かいます。
高谷裕治